エキサイト | ミュージック トップ | サイトマップ
【PR】

ライヴレポート

Aqua Timez

Aqua Timez “Carpe diem tour 2011” 2011.08.24(WED) at 日本武道館

(撮影/田中栄治)

今日という日の花を余すことなく摘み取るために

 6月からスタートしたAqua Timezの全国ツアー【Carpe diem tour 2011】。その最終日は、彼らにとっても“初”となる日本武道館でのワンマン公演となった。東京のみならず全国各地から集ったファンの熱気に包まれた会場(チケットは即完)。ステージ前に掛けられた幕に歌詞の断片が次々映し出される印象的なオープニングを経て、彼らがまず打ち鳴らしたのは、アルバム『カルペ・ディエム』の冒頭を飾る一曲「百年の樹」だった。音源を遥かにしのぐ迫力のサウンドに沸き立つ会場。その後も、「MILKY BLUES」、「GRAVITY 0」など、ダイナミックなサウンドが特徴的な楽曲を連打しながら、巨大な会場の空気を一気に掌握してゆくAqua Timezの5人。そして、「ここにいる全員、誰一人として置き去りにしないライヴをしたいと思います」という太志(Vo)の力強い宣言に続いて、OKP-STAR(B)の口から、今日8月24日は、「等身大のラブソング」を収録したミニ・アルバム『空いっぱいに奏でる祈り』のリリースから、ちょうど丸6年にあたる記念日であることが告げられる。

 <大丈夫だよ、見上げればもう>――今改めてグッと胸に響く“肯定”のフレーズを、mayuko(Key)のキーボードのみをバックに歌い始める新アレンジで披露された大ヒット「虹」のポジティヴなグル―ヴに包まれながら、早くも最初のピークを迎える会場。その興奮を一旦落ち着かせるように、大介(G)のアコギの音色が美しい「風に吹かれて」や「千の夜をこえて」などミドルテンポの楽曲を響かせ、やがてライヴは“核心”へと突入する。「カルペ・ディエム」から太志のポエトリーリーディングを挟んで「メメント・モリ」へと続く一連のパートである。この日のMCでTASSHI(Dr)が改めて説明していたように、ラテン語で“今日という日の花を摘みなさい”という意味を持つ「カルペ・ディエム」。そして、同じくラテン語で“死を記憶せよ”という意味を持つ「メメント・モリ」。真逆のアプローチで、同じく“今”を照射するこの2曲のドラマティックな構成――静と動が入り混じったドラスティックな展開は、スクリーンに映し出される影絵のようなアニメーションの効果もあいまって、胸を締め付けるような“刹那”の感情と、聴く者を飲み込むような“深み”を確かに打ち放っていた。

 その後、「決意の朝に」から「プルメリア~花唄~」と、再びアップリフティングな楽曲で観客を躍動させながら、いよいよライヴは終盤へとなだれ込む。大介による半ば絶叫に近い会場とのコール&レスポンス。それを受けてスタートした「Let Loose」では、拡声器を片手に会場をあおり倒す太志の姿など珍しい光景も見られた。狂熱のミクスチャーサウンドから、フロアでタオルが舞い踊るライヴの定番曲「自転車」へ。そんなライヴ本編の最後を飾ったのは、『カルペ・ディエム』のラストに収録されていた壮大な楽曲「銀河鉄道の夜」だった。<今が全て/全てが今/さあ歩けるだけを歩こう>――夜空に瞬く満天の星のような演出のもとスクリーンに映し出される歌詞の断片が、静かな感動を呼び起こす、そんなドラマティックなフィナーレ。

 しかし、まだまだライヴは終わらない。アンコールを受けて再びステージに登場した彼らは、何度も客席にマイクを向けながら「等身大のラブソング」を熱唱。その後、3日前に誕生日を迎えたというTASSHIを会場中で祝いながら、彼らのライヴでは恒例となっている、客席を交えた記念撮影を敢行する。そして、“分かち合う人がいることの歓び”を、流麗に疾走するサウンドに乗せて歌い上げる「真夜中のオーケストラ」で、この日のライヴを大々的に締め括った。全21曲、実に2時間半を超えるステージ。その最後に太志は言った。「Aqua Timezをやっていて良かったと思える一日でした。またここで会えるように、お互い頑張りましょう」と。終わりの場所ではなく、始まりの場所としての武道館。9月には、OKPと大介の地元である福島、そして宮城でのライヴも決定している彼ら。“今を生きる”ための楽曲を渾身の力で打ち鳴らしながら、その“歓び”をともに分かち合うこと。“カルペ・ディエム”――そのフレーズを改めて口に出してみたくなるような、実に晴れやかなライヴだった。

(取材・文/麦倉正樹)

SET LIST

  • 1. 百年の樹
  • 2. Mr.ロードランナー
  • 3. MILKY BLUES
  • 4. GRAVITY 0
  • 5. 虹
  • 6. 風に吹かれて
  • 7. 千の夜をこえて
  • 8. カルペ・ディエム
  • 9. メメント・モリ
  • 10. 優しい記憶〜evalasting II〜
  • 11. 決意の朝に
  • 12. プルメリア ~花唄~
  • 13. 上昇気流
  • 14. Let Loose
  • 15. Full a Gain
  • 16. 自転車
  • 17. 銀河鉄道の夜
  • <アンコール>
  • 1. 等身大のラブソング
  • 2. 青い空
  • 3. 長すぎた夜に
  • 4. 真夜中のオーケストラ

NEW RELEASE

  • カルペ・ディエム
  • Album
    『カルペ・ディエム』
    発売日:2011/02/16
    ESCL-3647 価格:¥3,059(税込)

INFORMATON

  • イベント情報
  • 【Aqua Timez Make the Best of Tour 2011】
    9月9日(金) 仙台CLUB JUNK BOX
    9月10日(土) 郡山CLUB#9
    9月11日(日) いわき club SONIC

    【イナズマロック フェス 2011】
    9月18日(日)滋賀県草津市 烏丸半島芝生広場
    (滋賀県立琵琶湖博物館西隣 多目的広場)

    【家族 Fes. 2011】
    10月9日(日) ラグーナ蒲郡 ラグーナビーチ
    (大塚海浜緑地)