中国公安部の統計によると、中国の新エネルギー車(NEV)の保有台数が2026年6月末時点で4897万台に達し、自動車保有台数全体の13.19%を占めたという。前年同期に比べ2.92ポイント増した。

中国乗用車協会(CPCA)および公安部の試算では、2026年末までに車齢が8年を超えるNEVは全国で260万台に達するという。中国ではEV用駆動用バッテリーについて、一般に「8年または12万キロメートル」を最低保証期間とする基準が設けられており、初期に販売された多くのEVが今後相次いで保証期間を終えることになる。これに伴い、バッテリーの劣化や故障、修理・交換費用、安全性の確保といった問題が一段と顕在化するとみられる。

中国中古車市場、新車に肉薄 主役はEVへ 残価率改善で需要拡大

駆動用バッテリーはEVの中でも特に価値の高い主要部品の一つだ。保証期間終了後に深刻な劣化や故障が発生した場合、高額な修理・交換費用が中古車としての残存価値や継続使用の価値を直接左右する可能性がある。保有台数の増加に伴い、バッテリーの点検、修理、二次利用、リサイクルなどを手がけるアフターサービス市場もさらに拡大するとみられる。

すでに一部の古いEVでは、航続距離や車両寿命を延ばすため、第三者の業者を通じてバッテリーを追加搭載したり交換したりする動きも出ている。これまでには、車両所有者が外付けバッテリーを独自に追加した事例も報告されている。

保証切れEV、30万円で航続160キロ延長 中国で広がる「後付けバッテリー」の実態

中国で初となる本格的な「バッテリー保証切れ」の波が訪れるなか、EV市場の次の競争軸は、新車の航続距離や価格だけではなくなりつつある。数千万台に上る既存のEVに対し、手頃な価格で、履歴を追跡でき、安全性と信頼性を備えたバッテリー修理・交換サービスを誰が提供するのかが、新たな自動車業界の課題として浮上している。

「発火まで5分」から「2時間燃えない」へ。中国、EV電池の安全基準を大幅強化

*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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