恋愛・婚活コンサルタントとして数々の女性の相談に乗ってきた筆者が、これまでに寄せられた相談の中でも“忘れられない婚活男子”を紹介。婚活に役立つありがたいアドバイス付きでお届けします。


今回紹介するのは、「『有名起業家の○○さんと同じ大学なんだよ』学歴厨」。

白Tシャツ、資金調達トーク。いかにもなイケイケIT社長

アプリで出会った彼は、IT系スタートアップの社長でした。

しかも、いま世界中がこぞって飛びついているAI分野。彼の会社も、AIを搭載したBtoB向けサービスをやっているらしく、その響きだけでなんだか時代の先端感があります。

服装は、白Tシャツにジャケット、細身のデニム、スニーカーというスタートアップ界隈でよく見る制服です。

革新的なオレを演出しているつもりなのかもしれませんが、かえって量産型に見えなくもありません。

会話も実にそれっぽかったそうです。

「この前さ、○○億で資金調達クローズして」「AIでオートメーション回せるから、かなりスケールすると思うんだよね」「グロースすればIPOも狙える」

景気のいい単語と謎のカタカナワードが次々飛び出す。いかにもスタートアップ社長らしいトーク! 青臭くて壮大なことを、自己陶酔気味に語れるのも、ある意味で才能かもしれません。

女性側も最初は悪い気はしなかったそう。若くして起業し、頭の回転も速い。
ちゃんと自分の世界を持っている。多少話が大きくても、勢いのある男性に見える。

「まあ社長ってこういうものかも」

と思って聞いていたといいます。

問題は、そのあとでした。
驚愕! 聞いてもないのに出身大学クイズ!

彼は突然こう切り出したそうです。

「僕ってどこの大学だと思う?」

そしてこちらが答える間もなく、少し得意げに続けたとか。

「超有名IT企業のA社長と同じ大学なんだよ」

……いや、そこは普通に大学名を言えばいい。彼女がまずそう思ったのも無理はありません。

結論から言えば、彼の出身大学はアメリカの名門校。十分どころか、かなりすごい。大学名単体で普通に勝てるカードです。

なのに、なぜわざわざ有名人の名前を補助輪みたいにつけてしまうのか。


透けて見えるのは、自分の凄さがそのままでは伝わらないかもしれない、という不安。

本当に自信のある人は、過剰な前置きをせず、

「△△です」

それで十分です。

それをあえて「○○さんと同じ大学」と言ってしまうから、せっかくの一流学歴が少し安く見える。ブランドは超一流なのに、見せ方だけセコイ。高級ワインを紙コップで出してくる感じ、とでも言えばいいでしょうか。
せっかくの高学歴も、盛りすぎてダサ見え

スタートアップ社長ということで、早めに自分のバリューを伝えて相手の女性をロックオンしたくて、「海外有名大卒」+「有名IT企業社長の〇〇さんと同じ大学」で武装したのかもしれませんが、婚活では逆効果でした。

スペックを盛って見せるほど、女性の目には“自信のなさ”や“承認欲求の強さ”のほうがくっきり映ってしまうものです。

女性いわく、最先端を気取っているのに、ファッションも学歴の見せ方も驚くほどテンプレ通り。そのギャップがちょっとおもしろかったそうです。

自分の凄さを語る場で終わるのか、相手と気持ちよく会話できる場にできるのか。

勝負を分けるのは、案外そういう地味な知性です。

松尾 知枝 まつお ちえ 恋愛・婚活コンサルタント、株式会社インプレシャス代表取締役。
国際線CAを経て、合コン総研アナリストとしてテレビや雑誌に出演。自身の経験と心理学をベースにした自分ブランド構築スクール「Precious 美女塾」を開設。セミナー、パーティ開催を通じ、多くの女性に恋愛アドバイス、出会いサポートを行っている。著書『あなたの生きづらさ“昭和な呪い”のせいでした』(小学館)など累計発行部数は10万部以上。 『あなたの生きづらさ“昭和な呪い”のせいでした』(小学館) Instagram:https://www.instagram.com/chie_matsuo/
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