ヤマハは、エレクトロニックアコースティックドラムモジュール「EAD20」を2026年9月18日に発売する。希望小売価格は、139,700円。


「EAD20」は、ヤマハが販売するエレクトロニックアコースティックドラムモジュールのミドルレンジモデル。2017年に「EAD10」を発売し、2026年4月にデジタルミキサー要素を併せ持つハイスペックモデル「EAD50」をラインアップに追加してきたが、今回、初心者から、中上級者層をカバーするモデルを投入する運びとなった。

新開発のセンサーユニットを採用し、ドラムセット全体を自然かつ高音質に収音できる。バスドラムのフープにセンサーユニットを装着するシンプルなセッティングのため、マイクやケーブルを多数必要とする従来のマイキングに比べ、格段に簡単になっている。セットアップにかかる時間を短縮できるので、練習や録音、ライブ演奏などの幅広いシーンで、より演奏に集中できるようになる。

バランスの取れたサウンドは、そのまま録音や動画制作に活用できる。アプリ「Rec'n'Share」と連携することで、演奏動画を手持ちのデバイスで制作が行え、動画撮影から編集、発信までをスムーズに完結できる。さらにUSBオーディオインターフェース機能により、本格的なマルチトラック録音やDAW連携、配信にも対応し、演奏のアウトプットの幅を広げられる。

音色変更やエフェクトなどの演奏効果をドラマー自身でリアルタイムにコントロールでき、より多彩な演奏表現を楽しめる。プリセットは、50以上、ユーザーシーンは200となっていて、250以上のマスターFX、30種類以上のコンプレッサーを搭載する。また、電子ドラムパッドやトリガーなどをドラムセットに組み込むことで、アコースティックドラムと電子音を融合したハイブリッド演奏も可能とする。トリガー入力は最大9chとなっている。
さらに、トリガーの感度をドラムを叩くだけで自動設定できるほか、マイク音量を最適化するオートセッティングや、専用アプリ「EAD Touch」の分かりやすいインターフェースにより、直感的な音作りを実現する。

本製品の発売に先立って、Yamaha Sound Crossing Shibuyaにて、記者発表会が行われた。これには、ドラマーの川口千里が登場し、デモ演奏を披露した。

「EAD20」の使用感について訊かれると、「最初に発売された「EAD10」を触った時からよく感想を伝えているのですが、これだけで、高品質のバランスで録音できることに感動しています」と評価し、「よりバランスが自分の体感とさらに近い状態で録れるようになって、イヤモニを装着した状態で、耳中の演奏環境も本当にストレスがないです」と、快適な状態で演奏できる点を強調した。

また、エフェクトのかかり具合について訊かれると、「自信がつく音ですよね。自分はすごく上手かもって、自信を持たせてくれるような音になります。もちろん生音にも自信を持って届けているつもりですけど、よりパワフルにバランスよく聞こえるっていうので、こういう風に演奏すれば良いのだという自分の方向性だとか定めるのにもすごい頼りになるような、いいサウンドですね」と、演奏の支えとなるような面があることを伝えた。

デモ・パフォーマンスでは、生のドラミングと、トリガーで鳴らした「EAD20」のサウンドを、仕込みのトラックにミックスして演奏していたが、全体が馴染む絶妙のバランスとなっていたのが印象的だった。
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