映画監督の岩井俊二氏が4日、都内で行われた映画「スワロウテイル 4Kリマスター」の初日舞台あいさつに登壇した。

 1996年に公開された伝説的傑作が、30年の時を経て監督完全監修のもと、4Kリマスター&Dolby Atmos版としてよみがえった。

「30年前の僕らの無謀な冒険はいかがだったでしょうか。いつまでも(この作品を)愛していただけたらうれしいですし、またね、(作中に登場する無国籍バンド)YEN TOWN BANDの曲を聞けたらうれしいです」と呼びかけると、映画を観賞した観客から拍手が巻き起こった。

 今回の4Kリマスターは岩井監督の完全監修。これまで映画「Love Letter」も4Kリマスター化されているが、今作については「篠田さんといろいろと無茶をやっていた。16ミリ、32ミリの違うフィルムを混ぜてみたりだとか、いろんなことをやってしまったせいで、今回苦労があった」と振り返った。当時の撮影を担当した篠田昇氏と作り上げた映像を再現するため、「その時の色、質感。篠田さんと一緒に作り上げてきた色はこんなんだったよな」と思いを巡らせながら、監修したという。

 舞台あいさつには出演者の三上博史、Chara、伊藤歩も登壇し、当時の制作秘話を語った。岩井監督にとって本作は、自身の映画人生の出発点ともいえる作品だ。「映画『Love Letter』の後に公開されているんですけれども。実はアイデアとして一番最初で、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』よりも前にあった企画で。自分の中で映画を撮るとしたらどんな映画がいいだろうと思いの中で作り上げたアイデアで、照れくさくもあるんですが、自分のキャリアの出発点。

この後のどの作品にも、このエッセンスが何かしらちりばめられているはず」と、その後の作品にも受け継がれてきた自身の創作の“原点”であることを明かした。

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