ホラー映画『バックルームズ』が、4DX、ドルビーシネマ、ドルビーアトモスで上映されることが決定。併せて、4DX版とドルビーシネマ版のフォーマット別ポスター2種、さらにクリストファー・ノーラン監督とゲームクリエイターの小島秀夫、『8番出口』の川村元気監督による絶賛コメントを掲載した特別ビジュアルポスターが解禁された。



【写真】『バックルームズ』ドルビーシネマ版ポスター

 本作は、16歳で発表したYouTube短編動画『The Backrooms (Found Footage)』が伝説となり、17歳で映画化を企画、19歳で撮影をした映像クリエイター、ケイン・パーソンズ(現21歳)が、A24とタッグを組んだ長編デビュー作。

 5月29日からスタートした全米公開時には、初週末で興収8100万ドル(約129億円)を突破、前週に公開された『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』の興収を上回り、初週全米1位を獲得。さらに初週末の世界興収は1億1800万ドル(約188億円)に達し、世界興収ランキングでも1位を記録。パーソンズはアメリカ含む世界48ヵ国で初登場1位の映画を生み出した“史上最年少監督”となった。

 舞台は、都市伝説とされていた空間“Backrooms”。「ある日突然 “現実世界の裏側”へ外れ落ちてしまったら…?」どこまでも続く黄色い壁紙の部屋、終わりのない廊下。不自然な間取りと、意味を失い床に埋まった設置物。わずかに現実からズレている―そんな出口のない“リミナルスペース”で、観客は“最高密度の不安と恐怖”を体験する。最新ラージフォーマットでの上映により、その異常空間への没入感はさらに進化を遂げる。

 4DX上映では、不穏な足音や得体の知れない存在の接近、普段見慣れた空間がゆがみ崩れていくような恐怖を、モーションシートや風、振動などの体感効果とともに体験。まるで自らがバックルームズへ迷い込んだかのような臨場感が味わえる。

 ドルビーシネマでは、ドルビーシネマでしか映し出せない深い漆黒と鮮烈な光が織りなす圧倒的な映像美に加え、ドルビーアトモスによる立体音響が融合。
静寂の中に響く微かな物音や、視界の外から忍び寄る気配までも繊細に描き出す。

 さらにドルビーアトモス上映では、上下左右あらゆる方向から押し寄せる立体音響によって、バックルームズという異常空間の果てしない広がりを全身で体感することができる。

 4DX版ポスターでは、どこまでも続く黄色い壁紙の部屋と鈍く光を放つ天井の蛍光灯が広がる〈バックルームズ〉を背景に、不自然なフォルムのまま床へと埋め込まれた椅子が不穏な存在感を放つ。さらに、「4DX」の文字までもが壁へとのめり込み、空間そのものに飲み込まれていくかのようなデザインになっており、見る者自身が異空間へ引きずり込まれていくような恐怖を想起させるビジュアルとなっている。

 一方、ドルビーシネマ版ポスターでは、今まさに〈バックルームズ〉へ足を踏み入れようとするセラピスト、メアリーの姿を捉えている。現実と異空間の狭間に立つ彼女と、黄色い部屋から漏れ出す不気味な光が印象的なビジュアルとなっており、一歩踏み出した先に待ち受ける“出口のない悪夢”を予感させるデザインに仕上がっている。

 さらに同時解禁となったコメントポスターでは、ゲームクリエイター・小島秀夫が「21世紀のリミナルスペース版“CUBE”だ」と表現。「リミナルスペース(境界空間)」という概念が持つ不気味さと、名作『CUBE』の持つ極限の緊張感が現代の感性で見事に融合し、新たな恐怖のスタンダードとして確立された本作の構造を高く評価する。また、昨年公開し世界的に大ヒットした『8番出口』の川村元気監督は、「出れそうで出れない悪夢のような映画体験」と本作の革新的なホラー体験を表現した。

 また、自身の最新作『オデュッセイア』で3時間に迫る映像表現に挑んだクリストファー・ノーラン監督は「若い世代が長尺や考察的な作品に集中できない」という世間の風潮を否定する意図をインタビューで述べた。その中で、全米の若者たちが『バックルームズ』に熱狂している事実を例に挙げるとともに、「若い才能が映画表現を前進させている」と映画の未来への希望を表明。現代の若い観客は、より深い映画的体験や挑戦的な謎を求めているとし、本作を「ミステリアスで巧妙だ」と絶賛した。
映画館でしか味わえない没入体験の価値を、新世代の観客とクリエイターが証明していると確信を込めて語っている。

 映画『バックルームズ』は、9月4日より全国公開。

※コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■クリストファー・ノーラン(映画『オデュッセイア』監督)

『バックルームズ』の一部は、デヴィッド・リンチの作品のようでもあり、ミステリアスで巧妙な魅力がある。そしてそのことが若者たちを虜にしている。

■小島秀夫(ゲームクリエイター)

懐かしさと新しさが“アート”となって襲ってくる世界。これには参った。2D時代における、書き換え3Dゲームを思い出す。ポリゴンもテクスチャーもない、黎明期のRPGやファミコンの時代。単調な絵のループで、構築された擬似3D。建築基準を無視したデジタルならではの迷宮(ラビリンス)。方眼紙にマップを描いて、かろうじて自分の位置を把握した。
あの閉塞感。あの焦燥感が実写で甦る。美術と建築、心理学の知識を取り入れたクレバーな絵創り。これは、80年代のヴィデオ・ゲームと現代が異次元で繋がったシュールリアリズムやキュービズムに通じる21世紀のリミナルスペース 版“CUBE”だ。

■川村元気(映画『8番出口』監督)

出れそうで出れない悪夢のような映画体験。迷宮セットでの無限ループ撮影に、強烈な親近感!

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