実写映画『モアナと伝説の海』でマウイ役を務めるドウェイン・ジョンソンが、日本の哲学にインスパイアされたジムをハワイに建設中だと来日時の記者会見で明かした。

【写真】トレーニングのテーマは「無心」 取材に応じたドウェイン・ジョンソン

 映画プロモーションとしては12年ぶりの来日を果たしたドウェイン。

初めて日本を訪れたのは2000年代初頭のこと。「当時はプロレスラーとして活動していて、日本各地を巡るツアーに参加していました。そうした経験を通して、日本の文化や考え方に触れる機会があり、今の自分に大きな影響を与えていると思います」と振り返る。

 映画のプロモーションとしては久しぶりだが、実は以前も何度か日本まで足を運んだことがあるそう。「数年前に『スマッシング・マシーン』の撮影で日本に来ました。その時はエミリー・ブラントとベニー・サフディ監督と一緒でした。あの時も日本に来られて幸せでしたが、今回も戻ってこられて本当にうれしい。いつ来ても、日本は特別な場所なんです」と日本への愛を熱弁する。

 『スマッシング・マシーン』でドウェインが演じたのは伝説の格闘家マーク・ケアー。役作りのため、体重を285ポンド(約129kg)まで増やしたというが、同作のクランクアップから4週間後に迫っていた『モアナと伝説の海』のマウイ役には、その体は適していなかった。そこで選んだのが、ボディスーツの着用だ。

 「あの時は、とても筋肉質な体でした。
もし2ヵ月あれば体を作り直せたと思います。でも、残されたのは4週間だけ。そこで急いで対策に取り掛かりました。アカデミー賞受賞歴のある素晴らしいスーツデザイナーに依頼して、特別なスーツを制作したんです。彼の名前はジョエル・ハーロウで、本当に卓越した仕事をする人物です」と太鼓判を押す。

 完成したボディスーツは、VFX(視覚効果)チームに思わぬメリットも生んだ。マウイのタトゥーを生きているように動かす表現は、実際のドウェインの体に加工するよりも、スーツの上で行うほうがずっと簡単だったのだとか。

 一方ドウェインは大変で「スーツはとても暑かったです。重さが約35ポンド(約16kg)ありましたし、髪の毛のセットもありました。でも、わたしは満足しています。確かに大変な挑戦でしたが、最終的に重要なのは『どんな映画を作れたか』です。そしてわたしは、自分たちが素晴らしい映画を作れたと思っています。
だから、その苦労をする価値は十分にありました」と負担の大きいスーツでの演技についても前向きに語った。

 そんなドウェインは、日本の哲学にインスパイアされたジムを建設中。コンセプトは「無心」で、丸い円を一筆で描いた「円相」をジムの床の中央に描いているという。

 自身のスマートフォンで写真を見せながらドウェインは「『円相』は、未完成、あるいは完璧でないものの美しさみたいな精神を表現しています。写真では分かりにくいのですが、毎日のトレーニングで自分に言い聞かせるための言葉も書かれています。それから宮本武蔵の『五輪書』にも影響を受けました。わたしがトレーニングをする時のテーマは「無心」。余計なことを考えず、ただ目の前のことに集中する。毎日『無心、無心』と頭の中で唱えているんです」と日本の精神がトレーニングにいい影響を与えていると語った。

 映画『モアナと伝説の海』は公開中。

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