北朝鮮北西部・平安北道の義州飛行場で、滑走路の延長に続き、駐機場や誘導路などを大規模に整備する動きが確認された。米政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が、衛星写真の分析をもとに報じた。
北朝鮮空軍では旧ソ連製を中心とする旧式機が今なお主力を占め、新型戦闘機の本格的な導入は確認されていない。それだけに、何のために飛行場の能力を大幅に強化しているのかが注目される。
このところ海軍力の増強に熱心な金正恩総書記だが、以前は頻繁に空軍を視察。国内移動でも専用機を利用していた時期もあり、飛行機好きであることをうかがわせた。しかし父の金正日総書記は、どんなに遠くへ外遊する際にも決して飛行機を使おうとしなかった。1965年に父・金日成主席のインドネシア訪問に同行した際、いっしょに飛行機に乗ったのが数少ない例外と言える。
彼が最高指導者になってから一度も飛行機を使わなかったのは何故か。韓国紙・東亜日報のチュ・ソンハ記者が自身のブログなどで明かしたところでは、1971年(あるいは翌年)に「血の海(ピパダ)歌劇団」がキューバ公演に向かう途上、乗っていた旅客機が爆発。当時、最高の人気を誇った劇団員たちが全滅した事件からショックを受けたためだという。
ちなみに、この事故をめぐっては、当時のトップ女優を夫から奪う形で内縁の妻としていた金正日氏が、その経緯を良く知る歌劇団員たちを忙殺した、との噂が北朝鮮国内では囁かれてきたと、チュ氏は明かしている。
チュ氏も認めるとおり、これは真偽不明の噂ではあるが、金正日氏が自分の愛人の口を封じたという話はほかにも伝わっている。
いずれにしても、北朝鮮のパイロットたちはたいへんなリスクを背負っている。
北朝鮮はロシアへの軍事協力の対価として、原子力潜水艦建造や偵察衛星の打ち上げ技術の提供を受けているもようだが、空軍機の更新は遅々として進まない。北朝鮮のパイロットたちの受難は、今後もしばらく続くだろう。








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