前編では、内気な少女が公式コスプレイヤーになるまでの歩みを語ってくれたきちぴよ。続く後編では、彼女のディープなオタクとしてのルーツに迫る。
ガチャを天井まで回す独自の"推し活"哲学から、こだわり抜かれたキャラ選びの美学、そして新たに挑戦を始める配信活動への想いまで——黒髪ロングの清楚なビジュアルに秘められた、熱い素顔をたっぷりお届けする。(前後編の後編)

【写真】初音ミクのコスプレで人気!コスプレイヤー・きちぴよの撮り下ろしカット【12点】

――きちぴよさんのオタクとしてのルーツは、どのあたりにあるのでしょうか。

きちぴよ 最初はニコニコ動画からですね。でも生まれたときから家に『週刊少年ジャンプ』があったり、『プリキュア』シリーズを観たりしてたので、アニメや漫画に関してはあるのが当たり前でした。

――ジャンプ作品で、特に好きなものはありますか?

きちぴよ うわ、すごく難しい質問ですね……。ずっと好きなのは『テニスの王子様』と『HUNTER×HUNTER』。でも最初にハマったのは『バクマン。』です。そのあと中学で『黒子のバスケ』にハマりました。

――今、一番熱い作品は?

きちぴよ 今は三本柱で、『勝利の女神:NIKKE』『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』『学園アイドルマスター』です。女の子がいっぱい出てくるのが好き。あとずっとアイドルが好きなんです。
歌って踊るコンテンツが人生のどこかに必ずあるので、今はその枠が『学マス』だなって。

――コスプレ以外の推し活もされるのでしょう。

きちぴよ ライブに行ったり、コラボカフェに行ったり、舞台を観たり、グッズを買ったりと全部しますよ(笑)。

――推し活には月どれくらい使いますか?

きちぴよ うーん……2~3万に収めたい(笑)。時期によりますけどね。でもアプリのガチャを天井まで回すので、それで6、7万とかいっちゃうこともあります。

――それだけの金額を使うことに、ためらいは。

きちぴよ ないです。お金を使わないと、推しの新規イラストが出てこないので。欲しかったら払うしかないんです。今は痛いけど、投資みたいなもの。未来の自分が喜ぶために。


――その徹底したオタク精神は、キャラ選びにも表れていそうです。コスプレするキャラクターは、好きなキャラか、似合うキャラか、どう選んでいますか?

きちぴよ できれば一番好きなキャラをやりたいんですけど、好きなキャラが全員自分に似合うとも限らないので。

――自分に似合うのは、どんなタイプだと思います?

きちぴよ 私の中の統計だと、つり目の子が好きなんです。でも、つり目の子って結構小柄で細い子が多いので、「私にはかわいく表現しきれないな」ってお見送りすることもあります。最近はどちらかというとお姉さん系の方がいいのかなと思いつつ、大人すぎるお姉さんはできないので、「程よいお姉さん」ですかね。

――程よいお姉さん。

きちぴよ 「程よいお姉さん」って、大体たれ目なんですよ(笑)。それでいて、おっぱいがおっきいみたいな。私の顔立ちのベースとしては、どちらかというとつり目のほうが(メイクが)やりやすいので、そこはメイクで頑張ってたれ目に寄せています。

――前編では、絵を描くのも好きだったとおっしゃっていました。描くことと、コスプレで「なる」こと。自分の中での違いはありますか?

きちぴよ 絵は、自分の好きなものをなんでも描ける。
でもコスプレは自分ありきなので、例えばロリキャラや男装キャラは自分じゃ表現しきれないなとかはあります。自分ができる範囲でクオリティーを担保したいので、自分に合うキャラ、身長や顔のパーツみたいなのは考えてますね。コスプレで自分にピタッとはまるキャラをやったとき、みんなに「めっちゃ似合う」と言ってもらえたら、「うわー、来たーー!」って嬉しいです。

――今もプライベートでコスプレを楽しんでいるそうですね。

きちぴよ たまにお友達と遊びに行きますよ。自撮りしたり、ご飯食べたり、TikTok撮ったり。本当に「友達と遊ぶ」にプラスしてコスプレしてるくらいの軽さで遊んでいます。

――公式の仕事とプライベート、どちらが好きですか。

きちぴよ どっちも楽しいんですけど、公式などのちゃんとしたお仕事での気の張りようだと、多分5年後には死んでます(笑)。ゆるく楽しめる時間があるから今生きてるので。でも、どっちもやりたいんですよね。

――性格的には、落ち込みやすいタイプですか?

きちぴよ え、病みやすいと思いますよ。
毎日病んでます。……毎日はさすがに嘘です(笑)。月一回くらい、定期的に来ます。多分ホルモンバランスですね。ホルモンに支配されています。

――そのネガティブな気持ちとは、どう向き合っているんでしょう。

きちぴよ いいことも悪いことも考えすぎて、勝手に悲しくなったりしちゃうんですけど……。でもそれって、よく言えば視野が広い、よく考えられるってことなので、嫌だけど、いいかなって思ってます。

――では、今後の目標や挑戦したいことを教えてください。

きちぴよ 最近パソコンを買って、機材周りも揃ってきてるので、YouTubeなりTwitchなりで配信したいです。周りでやってる方も結構いるし、お友達もみんなPCでゲームしたり、VTuberやってる子とかもいたりするので、「私もやりたい!」と思って。

――ファンにとっても、動いて喋る姿が見られるのは嬉しいでしょうね。


きちぴよ たしかに、コスプレの動画も増えてきてはいますけど、喋らないので珍しいかも。機材の本体は自分で買ったんですけど、周辺機器はフォロワーの方にプレゼントしていただいた部分もあって……。その人たちのために配信をするしかないな、と。リターンは大事なのでね。

――最後に。ご自身のチャームポイントはずばり。

きちぴよ よく言われるのが、太もも。いい感じに太いんですよ、私(笑)。あと黒髪ロングは、生まれたときからサラサラのストレートで。髪質には恵まれているのかなと思います。

【PROFILE】
きちぴよ
岩手県出身のコスプレイヤー。趣味で始めたコスプレを軸に、近年は『勝利の女神:NIKKE』など公式イベントにも出演。
高校時代は薙刀で全国大会を経験し、大学では経済学部に在籍。卒業後はアニメ制作会社の営業部を経てフリーランスに。『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』のコスプレをきっかけにファンを増やし、黒髪ロングの清楚なビジュアルと深いオタク知識で支持を集める。今後は配信活動にも挑戦予定。

【前編】人気コスプレイヤー・きちぴよ「目立ちたいのに手を挙げられなかった」少女が公式イベント常連になる逆転劇
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