SMAPのマネージャーとして知られる飯島三智氏が、韓国の大手エンターテインメント企業「HYBE」の日本法人「HYBE JAPAN」のJ-POPエグゼクティブプロデューサーに就任したことが7月7日に発表された。

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飯島氏は現在、芸能事務所「CULEN」の代表取締役を務め、所属する香取慎吾稲垣吾郎草彅剛ら「新しい地図」の活動を支えている。
今回の就任後もCULENでの業務は継続しながら、HYBE JAPANではJ-POP領域における新たなIP開発を担うという。

発表に際し、飯島氏は自身について「アーティスト一人ひとりの個性や人間的な魅力」を大切にし、音楽、映像、映画、テレビメディアを横断したコンテンツづくりに取り組んできたと説明。そのうえで「ファンダムにこそ未来がある」とし、ファンダム(熱心なファン集団やその文化)とエンターテインメントの融合に尽力する考えを示した。HYBE JAPANのキム・ヨンミン取締役兼会長も、飯島氏の実績とプロデュース力に期待を寄せている。

この発表に対して、SNS上では「待って待って、まさかの飯島さんがHYBE入り!」「SMAPを生んだ飯島さんがHYBEと協業するの、めちゃくちゃ興奮するんだけど」「えー、ビックリ!飯島さんがHYBEジュニアとか作ったらアツい」「SMAPみたいなグループが生まれたら楽しみ」などと驚きや期待の声が広がっている。

飯島氏のHYBE参画が衝撃的なのは、やはり旧ジャニーズ事務所時代にSMAPを国民的グループに押し上げた実績があるからだ。デビューからしばらく弾けきれない時期が続いたSMAPに対し、飯島氏は歌やダンス、演技だけでなく、従来はアイドルの領域ではなかったバラエティに進出させ、メンバーそれぞれの個性を前面に押し出していった。

当時は事務所の勢いが落ち込んでいたとされるが、SMAPが大ブレイクしたことでV字回復を果たした。以降も、飯島氏はKis-My-Ft2Sexy Zoneなどのマネジメントにも関わり、存在感を放っていた。

しかし、SMAPをめぐる一連の騒動のなかで飯島氏は退社。その後にCULENを設立し、同じく事務所を離れた香取、稲垣、草彅が合流。「新しい地図」として再出発した。


当初、香取ら3人を取り巻く状況は厳しかった。当時の「忖度文化」の影響もあり、地上波にはほぼ出演できず、かつての国民的スターたちがテレビから距離を置かざるを得ない事態になった。それでも飯島氏は、ネット番組、映画、舞台、CM、ファンミーティングなど、テレビ局に頼らない道を開拓。地道な活動でファンの支持と実績を積み重ねていった。

2019年には、公正取引委員会が「退所したSMAP元メンバー3人の番組起用を妨げるような働きかけがあった場合は独禁法違反になるおそれがある」と、当時のジャニーズ事務所に注意を行ったことが判明。違反が認定されたわけではないが、業界の流れを変える大きな契機となった。

業界の「忖度文化」が薄れると、香取は2025年にフジテレビドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』で11年ぶりに同局系連続ドラマ主演を果たした。稲垣も同年、フジテレビ系ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』に出演し、草彅も同局系ドラマ『終幕のロンド-もう二度と、会えないあなたに-』で主演を務めた。

2026年に入っても3人の活躍は続き、6月27日には稲垣、草彅、香取が主演する映画『バナ穴 BANA_ANA』が公開。香取は9月スタートのWOWOWの連続ドラマW東野圭吾『虚ろな十字架』で主演を務めることが決定し、草彅は関西のバラエティ番組『草彅やすともの うさぎとかめ』(読売テレビ)にレギュラー出演、稲垣は上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にハリー・ポッター役で出演予定だ。

一時はどん底ともいえる状況に置かれた3人が、地上波出演も含めて完全復活を果たしたのは、当人たちの地道な活動に加え、飯島氏の手腕によるところが大きかったと指摘されている。飯島氏は、3人を「元SMAP」としてだけでなく、それぞれ一人のタレントとして年齢や経験に合ったポジションで活動させたことで、再浮上のきっかけをつかんだ。


また、粘り強く業界の空気が変わるのを待ち、3人の才能を信じ、どんな状況でも全力でサポートを続けたからでもあるだろう。SMAPをブレイクさせた当時と変わらない、飯島氏の「スター育成」の信念が感じられる。

現在、HYBE JAPANには9人組ボーイズグループ「&TEAM」などが所属している。新人グループの発掘も含め、同事務所で飯島氏の手腕が発揮されれば、HYBEが得意とするグローバルなファンダム戦略に、飯島氏の日本式スター育成法が加わり、独自の進化を遂げる可能性がありそうだ。

飯島氏の手腕をもってすれば、HYBE JAPANから「第2のSMAP」を生み出すことも不可能ではないかもしれない。おそらくHYBE JAPAN側にも、そうした期待があるだろう。

新しい地図を復権へ導いた辣腕は、今度はHYBE JAPANでどんなスター像を描いていくのか。「第2のSMAP」誕生の期待のかかる今回の就任は、日本のエンターテインメントやアイドル文化が世界へ向かううえでも大きな試金石になりそうだ。

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