歌手の近藤真彦が、自身の62歳の誕生日となる2026年7月19日より、全339曲を主要音楽サブスクリプションサービスで配信することを発表した。7月14日に大阪市のオリックス劇場で行われたライブで本人が明らかにしたもので、シングル54作品、アルバム20作品が対象となる。


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デビュー曲「スニーカーぶる~す」や「ギンギラギンにさりげなく」「愚か者」などの名曲群がいつでも手軽に聴けるようになるわけだが、この発表を機にファンの間では、1980年代の歌謡界でライバルとしてしのぎを削った田原俊彦と「どちらが最強の男性アイドルだったのか」という議論が再び持ち上がっている。

「1970年代末から1980年代初頭にかけて、日本の歌謡界はニューミュージック全盛期で、アイドルの人気には陰りが見えていました。状況を変えたのが、1979年のドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)です。生徒役を務めた田原と近藤は、野村義男を含めた『たのきんトリオ』として一世を風靡しました。テレビドラマでのキャラクター性と抜群の存在感が、新しいブームを牽引する原動力になったのです。この2人がほぼ同時期に歌手デビューしたことで、歌謡界のパワーバランスが一気に変化しました」(音楽ライター)

デビュー時の数字を振り返ると、それぞれの勢いが際立つ。1980年6月にデビューした田原の「哀愁でいと」は累積売上71.9万枚を記録し、チャート最高位は2位ながらも長期間にわたり上位を維持した。一方、同年12月にデビューした近藤の「スニーカーぶる~す」は初登場1位を獲得し、104.7万枚を売り上げるミリオンセラーを達成。シングルの通算売上枚数では、近藤が約1049.3万枚で、約1007.9万枚の田原を上回っている。

「売り上げや賞の面から見ると、近藤はミリオンセラーを達成するなど、非常に高い瞬発力を持っていました。レコード大賞の大賞を受賞した『愚か者』や、1990年代にドラマ主題歌として70万枚以上を売り上げた『ミッドナイト・シャッフル』など、節目で大きなインパクトを残す曲が多いのが特徴です。一方の田原は、シングルとアルバムを合わせたトータルセールスで近藤を上回っており、特にアルバムでは高い人気を維持し続けました。
楽曲の方向性も対照的で、近藤が泥臭さや男らしさを前面に押し出したロック路線で男性ファンからも支持を集めたのに対し、田原は抜群のダンスパフォーマンスと連動したスタイリッシュなポップスを追求し続けました」(前出・音楽ライター)

歌謡界のみならず、俳優としても2人の活躍は目立った。

「俳優として一歩リードしていたのは田原でした。大ヒットしたフジテレビ系『教師びんびん物語』シリーズなど、主演俳優としての存在感は圧倒的で、それが主題歌『抱きしめてTONIGHT』のヒットにも直結しています。近藤も映画『ハイティーン・ブギ』で魅力的な役を演じましたが、ドラマを足がかりに長くお茶の間の人気を維持した点では、田原に軍配が上がるでしょう」(テレビ関係者)

ネット上では、近藤のサブスク解禁を受けて「これを機にトシちゃんの曲もぜひ配信してほしい」「当時は学校の女子がトシちゃん派とマッチ派に分かれて、本気でどちらが良いか議論していたのが懐かしい」「男らしい歌声で真っ直ぐに歌うマッチと、洗練されたダンスを魅せるトシちゃんは、どちらも違った格好良さがあって優劣はつけられない」など、さまざまな反響が寄せられている。

激動の1980年代を牽引した2人の輝きは、これからも色あせることなく語り継がれていくだろう。

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