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「清純派」として知られていた永野だが、本作以外でも配信作品でこれまでとは大きく異なる役柄に挑む。単なるイメチェンなのか、それとも演技派女優への飛躍のきっかけとなるのか。
『ヒマチの嬢王』は、茅原クレセ氏による同名漫画の実写化。鳥取・米子の歓楽街「朝日町」(通称ヒマチ)を舞台に、ある事件を機に歌舞伎町を離れて地元に戻ったアヤネが、接客の才能を買われ、今度はキャバクラの「黒服」として日本一の店を目指す物語だ。
永野は企画開発の段階から脚本会議やキャスティング、撮影スケジュールの確認などに参加。初のプロデューサー業について「これまでとは違う立場からも作品づくりに携われるという、新しい挑戦への期待が膨らみました」と意気込み、「刺激的な世界観の中に、笑い、悩み、誰かを思い、思われる。そんな人間らしいドラマがあります」と見どころを語っている。
さらに、永野は2026年配信予定のNetflix映画『僕の狂ったフェミ彼女』でも主演を務める。同作は韓国で大ヒットした小説を原作に、初恋の女性が過激なフェミニストになっていたという設定で、男女の"戦争のような恋愛"を描くラブコメディー。永野は役作りのため長かった髪を切ってボブ姿になり、従来の王道ヒロイン像とは大きく異なる女性を演じる。
永野といえば、2018年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。
清純派女優として支持を集めたが、それが演技の幅を狭めていた面もあった。一方で、親友の遺骨を奪って旅に出る女性を熱演した映画『マイ・ブロークン・マリコ』や、復讐心を秘めて裕福な家庭に家政婦として潜入するNetflixドラマ『御手洗家、炎上する』など、天真爛漫なのイメージを崩す作品にも出演。いずれも演技は高く評価されたが、「清純派」イメージからの脱却には至っていない印象だった。
ただ、2025年春に不倫疑惑が報じられたことで、永野を取り巻く状況は大きく変わった。所属事務所が疑惑を否定したものの、永野は2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』への出演を辞退するなど、仕事に大きな影響が及んだ。疑惑の真偽は別としても、長年積み重ねてきた「清純派」イメージが大きく揺らいだのは間違いないだろう。
だが、この状況は「脱・清純派」への転機となるかもしれない。その意味で、元No.1キャバ嬢を演じる『ヒマチの嬢王』、過激なフェミニストとなった女性を演じる『僕の狂ったフェミ彼女』といった、従来のイメージと異なる出演作が続くのは興味深い。今までとは違った演技で新たな魅力を示せれば、本格派女優へ脱皮したと評価され、世間の見方が大きく変わる可能性がある。
一方で、話題性の強い刺激的な役柄が先行し、評価が伴わなければ「空回り」と見られ、失速につながる危険性もある。
視聴者は永野芽郁の新たな魅力を受け入れるのか。従来の殻を打ち破る2本の配信作品は、女優人生の"第二章"を占う重要な試金石になりそうだ。
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