6月に一時70,000円を超えた日経平均も、7月に入ると65,000円を割れるタイミングもあり、株式市場は夏枯れ相場入りしている。一方、下落が続いた東証REIT指数は6月に底打ちした。
2026年は株高の一方で低迷が続いたJ-REITは、利回り6%を超える銘柄が複数存在する。インカムゲイン狙いなら、底打ちした状態のJ-REITへの投資も選択肢となるタイミングではないだろうか。

○東証REIT 指数が6月に底打ちする

2026年前半は、AI相場を背景に日経平均が一時70,000円を突破するなど株式市場は好調に推移した。一方で、金利のある世界が復活し、今後の利上げに対する懸念もありREITは売られる展開が続いた。

しかし株式市場のピークアウトと逆相関する形で、東証REIT指数が反発している。東証REIT指数は6月8日に年初来安値を付けた後は上昇している。年初からまだ約1割低い水準にあるが、底打ちしたと言えるだろう。
○J-REITの分配利回り上位20銘柄はいずれも5%以上

2026年はこれまで東証REIT指数の下落が進んでいたこともあり、J-REITの分配利回りの上昇も進んでいる。7月22日時点でJ-REITの分配利回り上位20銘柄はいずれも5%を超えている。

株価上昇が進み、投資妙味のある高配当銘柄が少なくなった現在、分配利回り5%以上の銘柄がゴロゴロしているJ-REIT市場は、インカムゲイン狙いの投資家には別世界に見えるかもしれない。

分配金減額リスクのある銘柄もあるため、利回りだけを見て投資を決めるのは避けるべきだが、J-REITなら高いインカムゲインが狙える銘柄は多く残されている。
○分配金の上位10銘柄を見る

7月22日終値でのJ-REITの分配金ランキング上位10銘柄は以下となっている。


※NAV倍率は株式のPBRに該当する指標。保有物件の純資産を軸として、どの程度J-REIT価格が高いかを判断できる。

オフィス型は1位いちごオフィスリート投資法人のみで、総合型やホテル型中心のランクインだ。一時注目を集めたホテル型REITは、中国人観光客の訪日規制の影響で訪日外国人数が頭打ちとなる中、注目は一巡している。ただし、6%を超える利回りは魅力ある水準と言えるだろう。

また、ホテル中心だが賃貸物件も組み入れられている日本ホテル&レジデンシャル投資法人は、NAV倍率が0.6倍台で割安感がある。NAV倍率では総合型でも0.7倍台の銘柄も複数あり、利回り6%台でもまだ割安な銘柄がある。

全体的にランキングに掲載の銘柄はJ-REITとしては中堅銘柄に位置付けられるが、インカムゲイン狙いで内容を調べる価値は充分あるだろう。
○まとめ:株式市場の上昇も一服しインカムゲイン狙いならJ-REITも選択肢に

2026年は株式市場の上昇に注目が集まり、REITに注目が集まる機会は少なかった。金利のある世界が戻り、更に6月は日銀が利上げを行うなど、REIT市場には逆風が吹いていた。ただし6月に東証REIT指数は底打ちしており、また利回りやNAV倍率から見て割安のJ-REITも多い。

株高で手堅い高配当銘柄も数が少なくなっており、インカムゲイン目的の投資を手掛けるなら、J-REITの選択肢を入れてもよいタイミングではないだろうか。


石井僚一 いしいりょういち 金融・投資ライター。大手証券グループ投資会社の勤務を経て、個人投資家・ライターに。株式市場や為替市場に関連する記事の執筆を得意としている。資産運用記事やインタビュー記事も執筆中。第一種証券外務員資格保有。 この著者の記事一覧はこちら
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