『タイムレスマン』(フジテレビ系)と『timelesz ファミリア』(日本テレビ系)、1時間枠の冠バラエティ番組を2本も持つ大ブレイク中の「timelesz」。

「SMAP」「嵐」に次ぐ国民的アイドルグループに向かって、着実にステップアップしている彼らですが、なかでも注目したいのが、今年4月期の『ボーダレス~広域移動捜査隊~』(テレビ朝日系/土屋太鳳さんとダブル主演)にて、初のGP(ゴールデン・プライム)帯・連続ドラマ主演を果たした佐藤勝利さんです。


「Sexy Zone」時代からのオリジナルメンバーである佐藤さんに対して、“エリートアイドル”というイメージを持っている人も少なくないと思いますが、実は彼のアイドル人生は“敗北の歴史”でもあるのです。

ジャニーズ入所後、約1年でスピードデビュー

後輩の台頭、トップ人気奪われ、初主演も不発…。15歳デビュー...の画像はこちら >>
 1996年10月生まれで現在29歳の佐藤勝利さん。

 2010年10月にジャニーズ事務所へ入所し、それから約1年後の2011年11月、15歳にしてSexy Zoneとしてデビューしているため、エリートコースを歩んでいたのは間違いありません。

 また、ジャニー喜多川氏の“スペオキ”(スペシャルお気に入り)だったと言われており、グループの“不動のセンター”として活躍していました。

 とはいえ、昨年から8人体制となったtimeleszは大ブレイクしていますが、Sexy Zoneはそこまで爆発的人気があったわけではありませんでした。実際、2020年発売のシングル「RUN」といったスマッシュヒット作はあれど、SMAPや嵐のように多くの国民がメロディを覚えているような大ヒット曲はひとつもないのです。

 ジャニーズ事務所内でも微妙なポジションだったと言わざるをえず、後輩グループであるKing & Prince(2018年デビュー)、Snow Man、SixTONES(ともに2020年デビュー)にあっという間に追い越されてしまったと言っても過言ではありませんでした。

実質的にグループで一番人気だったのは中島健人

 さらに言うなら、佐藤さんはグループのセンターを担っていたものの、一部から「顔がいいだけで歌もダンスもいまいち」といった心ない声も出ており、彼の人気がグループを牽引していたというわけでもなかった模様。実質的にグループで一番人気だったのは、2024年にグループを脱退した“ケンティー”こと中島健人さんでした。

 中島さんは単独でバラエティ番組にも出演していましたし、GP帯・連ドラの主演経験も多数。『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(2018年/日本テレビ系)、『未満警察 ミッドナイトランナー』(2020年/日本テレビ系/平野紫耀さんとダブル主演)、『彼女はキレイだった』(2021年/フジテレビ系/小芝風花さんとダブル主演)と、引っ張りだこでした。

後輩の台頭、トップ人気奪われ、初主演も不発…。15歳デビューの“エリート”アイドルが歩み続ける“敗北の歴史”とは
画像:ユニバーサル ミュージック合同会社 プレスリリース
 中島さんはSexy Zone自体の人気がそこまで高かったわけではない2018年に、すでにGP帯主演を勝ち取っていたわけです。それに対して佐藤さんはtimeleszの爆発的人気を追い風に、ようやく今年になってGP帯主演を果たしました。

 そういった背景を考えると、2人の個人人気の差があったことがわかるでしょう。


長期シリーズ化が期待されたGP帯・初主演作

後輩の台頭、トップ人気奪われ、初主演も不発…。15歳デビューの“エリート”アイドルが歩み続ける“敗北の歴史”とは
画像:TVerより
 意外と“敗北の歴史”を刻んできた佐藤勝利さんが、満を持してGP帯・初主演したのが、今年4月期のドラマ『ボーダレス』でした。

 大型トラックを捜査本部とする「移動捜査課」が、警察内の“縄張り争い”をなくすべく難事件を解決していく刑事ドラマ。佐藤さんは、何事にもぐいぐい進んでいく猪突猛進タイプのノンキャリア刑事を熱演したのです。

 メタ的視点で考えると『ボーダレス』は長期シリーズ化が期待された作品でした。

 放送されたテレビ朝日の水曜21時枠は、水谷豊さんらが主演の『相棒』をはじめ、佐藤さんの大先輩にあたる東山紀之さんが主演した『刑事7人』や、井ノ原快彦さんが主演した『特捜9』など、長期シリーズ化した刑事ドラマを生み出してきた枠。ただ、『刑事7人』と『特捜9』は惜しまれながらもシリーズ終了しているため、テレビ朝日的には長期シリーズ化できる次世代の刑事ドラマを欲しているところでしょう。

 しかし『ボーダレス』は視聴率が振るわず、最終回でも世帯6.4%・個人3.6%と不発だったため、続編が制作される可能性は低そう……。GP帯の連ドラ主演という実績を積めたことは佐藤さんにプラスになったと思いますが、ある意味、初のGP帯主演も“敗北の歴史”に刻まれてしまったと言えるかもしれません。

佐藤勝利の“勝利の歴史”を見せてほしい…!

後輩の台頭、トップ人気奪われ、初主演も不発…。15歳デビューの“エリート”アイドルが歩み続ける“敗北の歴史”とは
画像:株式会社講談社 プレスリリース
――約15年のキャリアがあるものの、佐藤さんはまだ29歳という若者。

 まだこれから何度もチャンスはあるはずです。佐藤勝利さんの歩みが“勝利の歴史”に変わっていくことを期待しています。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。
そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
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