『アサルトリリィ』シリーズの一柳梨璃役、『ATRI -My Dear Moments-』アトリ役などを担当する声優の赤尾ひかるが、7月31日に小説『甘い制服をまとって』(KADOKAWA)を刊行。本書は赤尾にとって初の小説で、“マシュマロのように甘く、かわいさ1000%のガールズラブコメディ”だという。
○趣味の一環で空想の物語を書いていた学生時代
――今回、初の小説刊行となりますが、もともと興味はありましたか?
小学生の頃、物語を書いてみるという授業があったのですが、それがとても楽しかったんです。それから、携帯小説が流行っていた時期に少し書くこともありました。あとは、小説ではありませんが、中高生のときに放送部の活動でNHK杯全国高校放送コンテストのラジオドラマ部門に出場するため、10分尺のラジオドラマを創作したこともあります。趣味の一環として何かを書くことは、継続していました。
――学生の頃に書いていた小説を誰かに見せたことは?
ないです! 見せるためではなく、自分の考えている空想の物語の世界を書いていただけでしたから。当時は小説の書き方もよくわかっておらず、とても読めるようなものには仕上がっていないかと思います。いま見せてと言われても、恥ずかしくて見せられません(笑)。
――いつか見てみたいです(笑)。小説は読むのも好きですか?
小説はもちろん、本を読むこと自体が好きです。小説では、最近はミステリーをよく読んでいます。
――辞書を好きになったきっかけはあったんですか?
いま聞かれるまで、考えたことはなかったです! 思い返してみると、小学生の頃はマンガで学べる四字熟語というような本を読んでいましたし、中学生の頃に国語の授業で国語辞典を開く習慣があったので、その延長線上で辞書に馴染みがあったのかもしれません。漢字も好きで、学校の教科書や参考書とは別に、漢字の練習帳を買い、学校では教わらない字も勉強していました。
○登場人物の声を特定の誰かと想像してしまうと、違う感情が生まれてしまう
――改めて、今回の小説はどういう経緯で執筆することになりましたか?
以前に声優・赤尾ひかるとして朗読劇の脚本を書かせていただける機会がありました。その朗読劇のアフターイベントで「小説を意識して、セリフや会話以外の文を多めに書きました」と話したところ、事務所のマネージャーさんが「小説を書きたかったの?」と聞いてくださって。その後、これまで書きためてきたショート作品をKADOKAWAの編集さんに読んでいただき、「小説を出してみましょう」とお返事をいただいて、今回の企画がスタートしました。
――ご自身でも小説を書いて出版してみたいという気持ちがあったんですね。
そうですね。小説は「好き」という気持ちでずっと書いていたので、出版いただけるとお返事いただいたときは本当に感激しました。
――本書はガールズラブコメディですが、最初からそのコンセプトで書こうと思っていましたか?
わちゃわちゃガールズラブコメディという構想は、最初からありました。エンディングなどの展開も考えていたのですが、書いていくなかでキャラクターたちの心がどんどん成長していき、別の形になっています。
――ガールズラブコメディを書こうと思った理由は?
10代の頃、声優になりたいと思ってから色々なガールズラブコメディ作品に出会い、どんどん好きになって、百合小説も書いてみたいと思うようになりました。
――赤尾さんが思うガールズラブコメディの魅力は?
女の子同士の思いの柔らかさや雰囲気、ビジュアルとしても美しく、ときには艶めかしいところが重なり合うことに上品さがあると思っています。友達同士でも二人だけの秘密などのよくあることが延長して特別になっていく、特別感が生まれやすいと感じていて。ガールズラブコメディには、二人だけの空間の美しさがあると思っています。
――なるほど。本作のメインキャラクターの名前はどうやって決めましたか?
犬甘(いぬかい)ゆらは、まずタイトルの文字をどこかに入れたいと思い、苗字に「甘」を入れました。あとは、わんこっぽいと感じる部分があるので、「犬」を使っています。名前の「ゆら」は揺らぐ心のゆらゆらをイメージして付けました。美雪姫奈ちゃんはきれいさを出したかったので苗字を「美雪」にしたのですが、実は私の好きな女性アイドルさんの名前から取っています。
――そうなんですね!
はい。漢字は違うのですが、「みゆき」という名前を付けました。美雪という名前には憧れや美しさを込めているのですが、関わってみると美雪も等身大の可愛らしさを持つ女の子なのだというストーリーに沿いたかったので、苗字を美雪、名前を姫奈にしました。
――執筆中に、「この登場人物はこういう声だな」みたいなことは想像しましたか?
声の低さや高さは何となくイメージがありましたが、特定の誰かをイメージしては考えなかったです。
○装丁へもこだわり
――いま目の前に完成した本がありますが、手に取ってみた率直な感想をお聞かせください。
この重さ、重厚感がすごくいいですね。すてきな表紙を作っていただけたのも本当に嬉しいですし、帯には私のお友達や先輩、大切な人たちの名前が載っていて、とても大切な一冊になったと改めて実感しています。中もこんなに大きいイラストが入っていて……! 言葉が出る前に、頬が上がってしまいます。
――紙ならではの良さは感じますか?
感じます。四六版のこの重厚感は、電子書籍では味わえない感覚ですよね。中もきれいな紙に文字を印刷していただけていて。少しクリームがかっているのがいいですよね。読み進めていくなかで最後の数ページをめくるドキドキも、紙の本ならではだと思います。
――装丁には何かリクエストなどされましたか?
最初の打ち合わせのときに、「ちょっと装丁にこだわりたくて……」とリクエストさせていただきました。そのリクエストに寄り添って、すてきなものを作り上げてくださったんです。
――装丁をどうするかも本の大事な要素ですよね。
大事です。実際、私も装丁を見て買いたいと思うこともあります。今回の表紙は、館田ダン先生のイラストもすてきですし、編集部のみなさんが提案してくださった周りを覆う枠によって女子校感が出ており、本当にすてきです。手に取りたいな、家で飾りたいなと思ってもらえたら嬉しいですね。
――手に取りたいと思ってもらえるという点でいえば、タイトルも重要だと思います。本作の『甘い制服をまとって』というタイトルは、どうやって決まりましたか?
タイトルは最初につけたものが、そのまま採用されました。『甘い制服をまとって』というのは、マシュマロというキーワード、そしてイースターや体育祭のイベントでうさ耳や体操着などかわいらしい服をまとうという意味も含めたものになっています。実は、最初は「まとって」が漢字表記でした。ただ、KADOKAWAの編集さんから、ひらがなにしたら柔らかさ、甘さが伝わるかもと提案いただき、ひらがなにしました。それが、大正解でしたね。
――同じ言葉でも漢字にするかひらがなにするかで、印象が変わるのが面白いですね。
そうですね! 私のひかるという名前もパッと明るく人目につきつつ、ひらがなの柔らかさが出るようにということで、母が付けてくれました。漢字とひらがなをいかに使い込むかというのは、日本語の楽しいところだと思います。
――今後についてもお聞かせください。これからも声優・小説家それぞれ並行してやっていきたいという気持ちはありますか?
あります。声優は今まで演じさせていただいたたくさんのキャラクター、これからも演じるキャラクターたちがきっと待ってくれているので、大切に向き合い、みなさんに喜んでいただけるようにと思っています。
小説もチャンスをいただけることがあれば、また書きたいですね。『甘い制服をまとって』に関しては、続編ができればこういうことしてみたい、中等部の名前が出ていない二人を活躍させたいなど、構想が膨らんでいます。本当にイラストがすてきでしたので、全キャラクターのイラストを見たいという気持ちもあふれています。
――改めて、本書の推しポイントを語っていただければと思います。
『甘い制服をまとって』は、中・高と女子校で育ってきた私が書く、リアルなところも織り交ざったガールズラブコメディのライトノベルです。肌と肌が触れ合ったり、心と心が触れ合ったりする場面ももちろんありますし、いろいろな関係性が散りばめられているので、百合好きの人は絶対に楽しめるはずです。
百合作品を見たことがない方でも、主人公のゆらちゃんがどう決断をしていくのかという10代の心の変化から何かを感じてもらえるのではないかと思っています。
■赤尾ひかる
6月16日生まれ。埼玉県出身。主な出演作はテレビアニメ『こみっくがーるず』(18)、『えんどろ~!』(19)、『炎炎ノ消防隊』(19)、『ゲキドル』(21)、『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』(25)など。第16回声優アワード新人女優賞を受賞した。初の著書『甘い制服をまとって』(KADOKAWA)が現在発売中。

![【Amazon.co.jp限定】鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 豪華版Blu-ray(描き下ろしアクリルジオラマスタンド&描き下ろしマイクロファイバーミニハンカチ&メーカー特典:谷田部透湖描き下ろしビジュアルカード(A6サイズ)付) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Y3-bul73L._SL500_.jpg)
![【Amazon.co.jp限定】ワンピース・オン・アイス ~エピソード・オブ・アラバスタ~ *Blu-ray(特典:主要キャストL判ブロマイド10枚セット *Amazon限定絵柄) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51Nen9ZSvML._SL500_.jpg)




![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)


