レビュー

SEOとは道しるべである。暗い夜道を歩いているとき、あたたかな光を宿した喫茶店を見かけたら、なんとなく心惹かれるものを感じないだろうか。

どこかの目的地へと向かっているとき、ふと誘い込まれるような佇まい、それがSEOといえそうだ。
生成AIの登場によって、人の検索行動は変化したといわれている。たしかに、直接キーワードを列挙するよりも、「こんな感じのことが知りたい」と呼びかけるようになったし、目的のサイトを見つけるより、まとめられた回答に満足してしまうことも少なくない。
ではサイトを作りこむ意味がなくなっているかというと、それも違う。AIは「良さげなもの」を手際よく見つけ出してくれるだけで、AI自体が情報を生み出しているわけではないからだ。あたたかな光を宿した喫茶店がそもそもそこになければ、誰もその場所を訪れない。
SEOという比較的最近の分野で、本当に「10年つかえた」という実績のあるノウハウは少ないのではなかろうか。そして本書は、さらにこれからの10年もつかえるようにできている。目先のテクニックではなく、人の質問にきちんと回答するという「考える軸」を明快に言語化しているからだ。
SEOに関わることはない人であっても、あなたの「質問」がどのような経緯で「回答」に至っているのか、何が信頼できる情報なのかを知っておくことは大切である。そのための最初の手引きとして、ぜひ本書を活用していただきたい。

本書の要点

・SEOとは、「Googleの仕組みを理解したうえで、質問してくる人に合わせてサイトを作る」ことである。


・Googleが行なっているのは、「クローリング」「インデックス」「ランキング」の3つである。
・質問にきちんと答えられているかを指す「関連性」、信用できる内容かを示す「信頼性」、実際にユーザーの目的が果たされるかの指標である「有用性」という3つの軸でアルゴリズムを考えるとよい。
・AI時代には、「その人にしか語れない回答の価値は、むしろ上がっていく」。



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