金銭授受疑惑や、高額で不透明な海外視察が問題となり大混乱の福岡県議会。カネを受け取ったとされる中尾正幸県議が議員辞職に追い込まれるなど波紋は広がる一方だ。


 熊本地震の発生直後、政治資金「ビアパーティー」を開いて批判された松尾統章県議も、自民党県議団の会長を辞任している。


 自民党・福岡県連の腐敗が次々に明るみに出ている状況だ。


 福岡県政を牛耳っているのが、県議会のドン蔵内勇夫県議と、その取り巻きである。なんと、蔵内県議を含む自民党県議5人組が、コロナ禍、芸者をあげてドンチャン騒ぎをしていたことが日刊ゲンダイの調べでわかった。しかも、費用も同僚議員に負担させていた。


 日刊ゲンダイに証言したのは、吉松源昭県議。2020年の議長選の前、蔵内県議ら県議団幹部に2000万円以上の現金を提供したと爆弾証言した人物だ。


 吉松県議は当時のことをこう明かす。


「議長選直前の2020年4月6日、博多の高級料亭で蔵内勇夫県議ら5人の自民党県議幹部(中尾正幸、松尾統章、原口剣生、松本国寛)を接待しました。慣例だと言われ、1人当たり50万円のお車代(合計250万円)を渡しました。芸者も呼び、歌ったり、三味線芸を聞いたりしましたよ。コロナ禍で、緊急事態宣言が翌日発令されることは承知しており、政治家として軽率かつ不謹慎だったと反省しています」


 この高級料亭は、歴代の県幹部が県議を誘って接待攻勢をすることで知られた「老松」(2024年8月休業)。


 当時、博多・中洲の繁華街はゴーストタウン化しており、アルコールの提供は午後7時まで、営業は夜8時までという自粛要請も出ていた。緊急事態宣言の前日とはいえ、自粛要請を無視して、飲めや歌えのドンチャン騒ぎをしたとすれば、庶民感覚とかけ離れている。この5人組は、当時から自分たちのことを特権階級だと思いあがっていたのではないか。


 料亭から吉松議員に送られた請求書(7人分)の明細をみると、料理代22万8000円、飲み物6万5000円、奉仕料4万3900円、花代9万6600円など、計49万930円とある。


 よほど楽しかったのか、「だいぶ酔っぱらった」と証言した出席者もいる。


 福岡県政はどうなるのか。


「蔵内離れの動きが加速しています。蔵内の言いなりとみられてきた知事までが『過度な配慮、忖度が生じるような関係は一切、断っていく』と表明しています」(県政関係者)


 膿を出し切るべきだ。


(取材協力=太刀川正樹/ジャーナリスト)


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