持病を抱えながら1日0~3時間の睡眠で「働いて×5」きた高市首相は、先月28日に発生した熊本地震を受け、お盆期間に予定していた地元・奈良県への帰省や外遊を取りやめた。では、何をしていたか。

「休んで×5」だ。


「私と違って体を大事にして事故に遭わないように気を付けていけば、22世紀を見られる」──。高市首相は18日、沖縄県から表敬訪問した小中学生35人の「豆記者団」に、そう言葉をかけた。「体を大事に」とだけ言えばいいものを「体を犠牲にしてきた私」を言外ににおわせるのが、何とも高市首相らしい。この前日に東京・信濃町の病院に約6時間半もこもるハメになったからか。


 誰も「働け」「休むな」と頼んでいないのに、自ら「ワークライフバランスを捨てる」と宣言した高市首相のことだ。長時間の病院滞在は、お盆休み返上がたたったせいか。それほど災害対応に心血を注いでいたのかといえば、そうでもない。最大9連休のお盆期間(8~16日)中、高市首相は計4日間も「終日公邸」にこもっていた。


 首相動静によれば、お盆期間中の地震対応は、「山の日」(11日)の前日と翌日に開いた非常災害対策本部会議の2回のみ。13~14日にかけて千葉県を襲った集中豪雨の対応では、14日も16日も終日公邸に引きこもり、18日になってようやく関係閣僚会議を開いた。



外交もボロボロ

 お盆休みを取りやめてまで仕事に注力と意気込んだはいいが、外交もおぼつかない。

大好きな「国益」を損なってばかりだ。


 12日、イランのペゼシュキアン大統領と臨んだ4回目の電話会談は、時間にしてわずか20分。イラン側に「一刻も早く事態を沈静化することの重要性を指摘した」(高市首相)のだが、これまで要請が聞き入れられたためしはない。むしろ米イの対立が深刻さを増しているのは周知の通り。


 ロシアのプーチン大統領が択捉島を電撃訪問した13日も、高市首相はロクに働いていない。官邸で対応したのは、午後3時半から4時半までの約1時間。会見でロシア側に「このことの重大さを深刻に受け止めてほしい」と迫ったが、肝心の対ロ政策については「政府内でしっかりと検討する」と。わずか3分で会見を切り上げた。


 全国戦没者追悼式が開かれた15日は、式典終了後、すぐさま公邸に帰着。仕事といえば式辞を読んだくらいだが、その式辞が物議を醸した。石破前首相が13年ぶりに復活させた、先の大戦に対する「反省」を削ったからだ。


「高市首相の台湾有事発言によって日中関係が冷え込む中、わざわざ『反省』を落としたことで、天皇陛下の『深い反省』というお言葉との違いが余計に鮮明になってしまった。

無用な混乱を生む必要のない場面で、高市首相が自身のメンツを押し通したことにより、中国に対日非難のスキを与える結果となった。外交センスに乏しいと言わざるを得ない」(自民党関係者)


 夏休み返上で「頑張る私」をアピールするはずが、目立つのは外交の“失敗”の連続。選挙ドットコムとJX通信社による「全国意識調査」(期間15~16日)によれば、ネットの内閣支持率は33.8%で、不支持率(39.7%)が上回った。働いても成果の出ない「鉄の女」のメッキが剥がれつつある。


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 高市首相は、自身のX(旧ツイッター)で「物価高対策」を一方的にアピールしているが、あまりに楽観的過ぎる内容に批判が殺到している。【もっと読む】『高市首相がノー天気「物価高対策」X投稿で“赤っ恥” GDP3期プラスでも個人消費「低迷」の深刻度』で詳しく報じている。


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