【あの人は今こうしている】


 清水アキラさん(ものまねタレント/72歳)


 清水アキラさんの三男良太郎さんが急死したニュース(2日)には驚いた。37歳。

自殺ではないかと報道されたが、実は本紙は7月中旬に清水アキラさんに近況取材をしていた。良太郎さんに口説かれ、一緒にものまねショーを始めたことをうれしそうに話してくれたものだ。


  ◇  ◇  ◇


「今日は何の取材? オレの近況? うれしいね、そんなことを聞いてくれるなんて」


 7月17日、東京・有楽町のホテルで会った清水さん、まずはこう言った。


「今日はこれから、このホテルの隣にあるラジオ局ニッポン放送で歌番組の公開収録があるんだよ。いや、オレが出るわけじゃない。プロデュースしている美里里美という演歌歌手が出演するんだ」


 最近はプロデュース業に注力しているのか。


「テレサ・チェンという上海出身の歌手も手がけてるよ。芸能界の知識や経験はあるから、せっかくだから生かしたいと思ってね。ライブやったりTikTokやったり」


■「もったいないよ」と良太郎さんに言われ、ものまねショー復帰


 清水さん自身も、三男・良太郎さんとものまねショーをやっているという。


「去年、せがれから『やらないともったいないよ』と背中を押されてね(笑)。今年は1200人入るホール『なかのZERO』で2回目を。ピンでのショーも何年もやってなかったんだけど、再開したら声が出るようになり、ネタを考えるようになった。

今年後半は、サプライズでやる予定があり、来年は三重の長島温泉で10日間やる予定も入ってる」


 ものまねやらずに、いったい何をしてたの?


「油絵を描いて個展開いたり、スキー滑ったり。海外旅行はコロナの後だけでもベトナム4回、インド2回……ずいぶん行った。オレはこれまでも、いつも気の向くまま、やりたいことやり、求められたことは“縁だ”と思ってやってきた。これからもそう。人生まだ5合目。頂上は見えないし、いつ何をやりだすかわからない自分にワクワクしてるよ」


 ものまね番組にもう一度出ていく気持ちもあるのだろうか。


「今のものまね番組からは求められてないんじゃない? 当たり障りのないものまねが求められてる、今はそういう時代なんだよ。この年だし、オレが出てって何とかしようって気持ちもない」


「最高年収は4億5000万円はあった」というから、もう十分稼いだか。


「金儲けしようと考えて何かをやったことはないけどね。何に使ったって、せっかく建てた注文住宅を10年で壊してエレベーターや自動ドアの付いた6LDKを新たに建てたり、高級車を何台も所有したり、競走馬を5頭保有したりして使ったよ」


 ひゃ~豪快だ。



■「一緒にいると笑って生活できるんだよ」

 13年前には“卒婚宣言”し、すわ離婚か、と世間を驚かせた。


「卒婚と離婚はまったく別物。

卒婚は夫と妻、子どもたちの父と母って役割を卒業するだけで、オレの場合、空家になってた長野の実家と都内の自宅を往復する生活を始めたってだけだった。本当は女房と一緒に移住したかったけど、女房は東京がいいって言うから。その卒婚も1年ぐらいで卒業した。やっぱり女房が一緒じゃないとつまらない。女房は純粋で天然で、一緒にいると笑って生活できるんだよ。女房が健康管理してくれてるおかげで、オレはもう何年も風邪ひとつひかないよ」


 25歳で結婚した元モデルの夫人との間に、息子が3人。長男と次男は「それなりの社会人」、三男・良太郎さんはものまねタレントとしてそれぞれ独立しているが、良太郎さんの過去の不祥事には泣かされた。


■息子3人、孫5人。都内に3軒並んだ家を


「オレは怒鳴るし、手も出る“昭和のオヤジ”だったから、厳しすぎたのかなって反省してる。今、オレら夫婦、次男の家族、三男の3家族は、都内に3軒並んで建てた家にそれぞれ分かれて住んでるけど頻繁に行き来はしていない。三男のことも、遠くから見守ってる感じ。何歳になっても親子なんだから、良いときだけ仲良くして、悪くなったら縁を切るってのは違うだろ」


 19歳から1歳までの孫が5人。

夫人の誕生日に、職場近くに暮らす長男含め、みんなで集まるのが恒例だそうだ。


 (取材・文=中野裕子)


▽清水アキラ(しみず・あきら) 1954年6月29日長野生まれ。本名:清水章。バラエティー番組「ぎんざNOW!」(TBS系)のオーディション企画“コメディアン道場”を経て、75年、お笑いユニット「ザ・ハンダース」でデビュー。「ハンダースの想い出の渚」を大ヒットさせた。80年に解散後、ピンで「ものまね王座決定戦」(フジテレビ系)などに出演し、“四天王”として活躍。


編集部おすすめ