フジテレビの伝統枠“月9”の不調が叫ばれて久しい。前クールの「サバ缶、宇宙へ行く」が平均世帯視聴率で3.7%と月9歴代ワーストを更新。

今期のGACKT(53=写真)主演「ブラックトリック~裁きを操る弁護人~」も、初回の6.2%を除いて第2~5話が4%台と低迷している(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。


「今やGP帯連ドラは、ほとんどの世帯視聴率が4~6%前後で、2ケタは遠い状態。だから目立って“大コケ”というほどでもないんですが、やはり“月9”としては、厳しい数字であることは間違いない」(広告代理店関係者)


 リアタイ視聴者の数が減っている中、配信やネットの評判も加味しないと本当の評価は見えてこない。だが、TVerのお気に入り登録数39.4万(8月24日現在)は下から数えたほうが早く、ヒットの目安である100万を大きく下回る。そして、レビューサイトFilmarksでの評価も2.3。“視聴率歴代ワースト”だった「サバ缶」が3.4とさほど低くなかったのに比べると、むしろ視聴率より深刻か。


 ネット上では《GACKTの存在感は唯一無二だから見る価値がある》《だましのスリルがいい》《神尾楓珠と戸塚純貴の掛け合いがかわいい》といった声もあるが、《GACKTはいかにもな感じとして、志田未来の無駄づかいだな》《リーガルドラマらしい緊迫感や意外性がなく、全然盛り上がらない》など手厳しい意見が目立つ。


 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「毎回楽しんで見ている人もいますし、数字だけ見てドラマを見ずにいろいろ言うのには賛同できませんが……」と前置きしつつ、こう語る。


「リーガルドラマに限らず、医療ものや刑事もの、学園ものなどあらゆるジャンルにある、『突出した異端キャラ+常識的な相棒+芸達者な脇』というフォーマット。これまでのヒットドラマの多くはその組み合わせをベースにしています。伝統的に、ドラマを面白くする“型”のひとつともいえる。つまり“型破りのヒーロー”という“型”が、むしろ評価のハードルを上げてしまっているんですね。

5話まで見てきて、悪人をハメるところが楽しいんですが、2018年の月9『コンフィデンスマンJP』ほど振り切ってないのがちょっと残念。GACKTさんが“ダー子”ばりに派手に動いてくれるのを期待していたんですけどね」


 さらにネット上には《これ、平成にキムタクが主演してたらそこそこ数字取って、映画になったかも》なんて声もあった。


「それはGACKTさんに失礼かなとは思います。時代のノリとか視聴者の感覚は『HERO』の頃とはずいぶん違いますから、引き合いに出すのは違うかと。『ブラックトリック』は、1話完結型でありながら、北村一輝さんや生瀬勝久さん、そして映美くららさんやSE YONGさんといったいろいろ含みのあるキャラもいて、終盤に向けて“考察”要素もじわじわ効いてくると思いますよ」(前出の亀井氏)


 今期ダントツの「VIVANT」(TBS系=日曜夜9時)の世帯視聴率は、これまで18.8%→16.4%→15.1%→16.6%→15.2%。第3話までじりじり下げた数字を第4話で盛り返し、15%以上をキープしている。同じ伝統枠ですっかり日曜劇場と差がついてしまった月9だが、巻き返しの策はあるか?


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「一流芸能人」という看板が、そろそろ重荷になってはいまいか。関連記事【もっと読む】GACKT“一流芸能人”の主演月9が視聴率4%台…「格付け」87連勝の絶対王者に突きつけられた試練…では、GACKTに襲い掛かる試練について伝えている。


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