堺雅人(52=写真)が増殖中だ。といっても、TBS系日曜劇場「VIVANT」第2シーズンの話。

堺は “別班”に所属する乃木と、乃木の中の別人格である「F」の2役を演じていた。が、8月30日放送の第16話ではさらにリュウ・ミンシュエンとして登場し、視聴者を驚かせた。


「2023年夏に放送された第1シーズンは衣装も相まって《スターウォーズみたい》などと視聴者から熱烈な支持を得ました。放送終了前から《終わらないで》《すぐに続編を》という声が多く、愛され度合はここ数年の連ドラの中でもピカイチ。満を持しての第2シーズンだったのですが、何となく第1シーズンほど盛り上がっていない印象がありました」(スポーツ紙芸能担当記者)


 堺が新たに演じるリュウは、阿部寛(62)が演じる公安の野崎を愛しているという設定。第16話では野崎の頬をビンタし、「私に嘘はつかないでぇぇぇぇ」と絶叫するシーンがあり、このセリフのインパクトに《今年の流行語大賞に》《最終回までにまた聞きたい》などとネット上は大盛り上がりだ。


「第1シーズンは富栄ドラムさん演じるドラムの存在が世間を沸かせました。が、今期はドラムが“ブルーウォーカー”に恋をして感情をむき出しにするという設定で、違和感を覚えた視聴者が少なくないようです。ぬいぐるみ的な感覚でドラムを愛でていたのに、《突然!?》と戸惑ったんでしょう。それも第2シーズンがやや盛り上がらない原因のひとつかとも思うのですが、リュウの登場で“沈滞ムード”を一掃し、一気に勢いを取り戻しました」と話すのはドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。


 乃木とFはビジュアルが同じなので、堺は話し方や表情で演じ分けてきた。が、リュウでは髪形を変え、衣装も話し方も大きく変えている。

現在のリュウは顔に大きな傷があるため、そこでも違いが分かりやすい。


「リュウを演じているときは、衣装の色もあるかとは思いますが、肩を落とした堺さんはひと回り小さく見える。しぐさや目つきがどこか中国の京劇の女形を彷彿させます。ネット上には《香港スターの故レスリー・チャンさんを思い出す》という口コミもチラホラ。まったく同感で、特にレスリーさんの主演作『さらば、わが愛/覇王別姫』を参考にされているようにも感じます」(前出の山下真夏氏)


 主演で、しかも1人3役をこなす。視聴者からは《いっそリュウにも別人格作って、1人4役で!》なんて“ムチャぶり”も。それほど堺の演技力は絶大な信頼感があるということだろう。


「堺さんは、とにかく膨大なセリフ量の役を演じることが多い。『VIVANT』もそうで、セリフ量に加えて3役。それを引き受ける堺さんは“マゾ役者”というか、演技ではとことん自分を追い詰めたいタイプなんでしょうね。しかし、ドラムをはじめ、周囲にいかに人気キャラが出たとしても、『VIVANT』の主演は堺雅人だと毎回痛感させられます。ホントにすごい役者さんですよ」(在京キー局プロデューサー)


 もっとも、「異例の2クール放送で、ライトな視聴層はそろそろ息切れするかも」(元テレビ誌編集長)という指摘も根強くある。

実際、第16話の世帯視聴率は15.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。6話連続で15%以上をキープしているとはいえ、このところ右肩下がりではある。堺雅人“3役”劇場開幕で巻き返せるか。絶対に視聴者を飽きさせないという制作陣の意気込みは吉と出るか。


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「VIVANT」への考察や、他局ライバル番組との比較については、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などでも詳しく報じている。


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