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フィリピン中部レイテ島タクロバン市のサンホセ国立高校で起きた銃乱射事件で、現地の治安当局および医療機関による救護・捜査活動が進み、事件の新たな全容が明らかになりつつある。
懸念される負傷した生徒たちの治療状況について、警察第8管区(PRO-8)の報道官であるアナリザ・アルメザ中佐は、銃創を負った全被害者がタクロバン市内の複数の中核医療機関に分散して収容され、適切な治療を受けていると発表した。現地の個別報道によると、これまでにレイテ州立病院(Leyte Provincial Hospital)に7名、タクロバン市営病院(Tacloban City Hospital)に3名、エース病院(Ace Hospital)に1名、そして地域最大の高度医療機関である東ビサヤ医療センター(EVMC)に2名の入院が確認されている。SNS上では一時「死亡者が4人に増加した」との未確認情報が流布したが、アルメザ中佐はこれを明確に否定。また、医療機関に駆けつけた被害者の叔父がメディア取材に応じ、「甥は依然として集中治療室(ICU)に収容されているが、容態は安定(Stable)している」と語り、懸命な救命措置により最悪の事態は免れている状況を明かした。
一方、最大の焦点となっていた「いじめの加害者(本来の標的)」の被弾有無について、残酷な事実が確定した。「フィルスター(Philstar.com)」などが報じた警察第8管区長ジェイソン・カポイ准将の最新の発表によると、犠牲となった3名(女子2名、男子1名)だけでなく、被弾した15名の生徒の中にも、容疑者をいじめていた加害者は1人も含まれていなかったことが公式に確認された。容疑者の少年らは特定の加害者を狙って教室に乱入したものの、標的への銃撃は完全に失敗。いじめの加害者たちが無傷で難を逃れる一方で、狙いを外してパニックに陥った容疑者が周囲へ手当たり次第に乱射し、無関係な同級生ばかりが血を流すという「正義なき無差別暴力」の最悪な結末であったことが明らかになった。
さらに「フィリピン・ニュース・エージェンシー(Philippine News Agency: PNA)」の報道は、今回の犯行が突発的な私怨によるものではなく、少年らによって少なくとも4月または5月頃(1ヶ月以上前)から綿密に計画されていたという捜査結果を伝えている。加えて、拘束された14歳の容疑者が、過激な暴力描写やリアルな銃器操作を特徴とするモバイルゲーム「GoreBox(ゴアボックス)」に深く没頭していた事実も浮上。
凶器の流出元に関する捜査も進展を見せている。使用された9ミリ口径グロック拳銃は、容疑者の叔母にあたる現職女性警察官の公用銃であり、過去に射撃場で少年に発砲指導をしていた疑惑から国家警察が厳格な内部調査を進めている。また、もう一人の容疑者が手にした38口径リボルバーについては、隣島セブ州のセブ市に拠点を置く民間警備会社に登録されていたものであることがABS-CBNなどの報道で確定した。警備会社のずさんな武器管理体制がタクロバンでの悲劇を実質的に支援する形となった背景について、警察による家宅捜索と営業免許停止措置が行われている。
事件発生から2日目を迎え、フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領による徹底捜査命令のもと、教育省(DepEd)はサンホセ国立高校を含む周辺3校の休校措置を維持し、カウンセラーによる児童・生徒、保護者への心理的ケア(サイコソーシャルサポート)を最優先で開始した。平和な地方都市の学校を血に染めた前代未聞の惨劇は、銃器流出の全容解明とともに、未成年のメンタルヘルスおよびデジタル環境への監視という重い課題をフィリピン社会へ突きつけたままである。
【編集:Eula】








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