2026年7月28日、イエメンの武装組織フーシ派は紅海のバブ・アル・マンデブ海峡でサウジアラビア関連船舶の航行を全面的に禁止すると宣言した。現地メディア「アルジャジーラ(Al Jazeera)」や「マニラ・ブレティン(Manila Bulletin)」は、フーシ派がサウジの石油輸送を直接的に標的とする姿勢を鮮明にし、世界的なエネルギー市場に重大な影響を及ぼす可能性があると報じている。


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 アルジャジーラは、フーシ派軍事報道官ヤヒヤ・サリー氏が「サウジの石油タンカーを弾道ミサイルで攻撃した」と発表したことを伝え、船舶「NCC GHAZAL」が標的となったと報じた。英国海事貿易運営センター(UKMTO)は、紅海を航行中のタンカーが爆発を報告したが、乗組員は全員無事で環境被害も確認されていないと発表した。マニラ・ブレティンは、フーシ派が「目には目を」という論理でサウジ封鎖に対抗すると宣言したことを伝え、バブ・アル・マンデブ海峡の閉鎖が即時に発効すると報じた。ABS-CBNニュースは、封鎖がサウジの紅海港湾へのアクセスを遮断し、同国経済に深刻な打撃を与える恐れがあると指摘した。

 紅海のバブ・アル・マンデブ海峡は世界有数の戦略的海上交通路であり、サウジアラビアがスエズ運河経由で欧州やアジアに原油を輸出する際の要衝である。アルジャジーラは、2024年には約41億バレルの原油と石油製品がこの海峡を通過し、世界供給量の約5%を占めたと報じている。サウジはホルムズ海峡がイランによって封鎖されているため、紅海ルートへの依存度を高めており、今回の封鎖は同国の輸出能力を直接的に脅かすものとなる。

 専門家は、ホルムズ海峡とバブ・アル・マンデブ海峡の同時危機が発生すれば、世界のエネルギー市場にかつてない衝撃を与えると警告している。キングス・カレッジ・ロンドンのアンドレアス・クリーグ氏は「ホルムズが封鎖され、さらにバブ・アル・マンデブが遮断されれば、アジア・湾岸・欧州を結ぶ主要な海上輸送路が断たれ、世界経済に甚大な影響を及ぼす」と述べている。サウジアラビアは東西パイプラインを利用して紅海へ原油を輸送しているが、海上封鎖が長期化すれば代替手段は限られ、国際市場の混乱は避けられない。

 国際社会では、紅海封鎖が世界的な原油価格の高騰を招くとの懸念が広がっている。エネルギー市場はすでにホルムズ海峡の緊張で不安定化しており、紅海の危機が加われば供給網全体が揺らぐ可能性が高い。
国連報道官ステファン・ドゥジャリック氏は「この封鎖は地域紛争をさらに拡大させる危険がある」と警告し、欧州諸国も即時の封鎖解除を求めている。しかしフーシ派は「全面的な報復」を掲げて譲歩の姿勢を見せていない。サウジ政府は防空体制を強化し、米国と連携して紅海航路の安全確保を図っているが、事態は依然として緊迫している。

 以上のように、紅海でのフーシ派による海上封鎖宣言は、サウジアラビアの原油輸送に直接的な脅威を与えるだけでなく、世界的なエネルギー供給網に深刻な影響を及ぼす可能性がある。現地メディアの報道が示す通り、事態は単なる地域紛争にとどまらず、国際経済全体を揺るがす危機へと発展する恐れが強まっている。
【編集:af】
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