北朝鮮南西部で7月下旬に発生した洪水により、韓国との軍事境界線に比較的近い重要な軍事基地とその周辺が深刻な被害を受けたことが、民間衛星画像の分析で明らかになった。北朝鮮専門メディア「NK News」が6日付で報じている。

この基地は、韓国側で北朝鮮軍の「第620砲兵軍団」の司令部とされてきた場所で、現在も同様の機能を担っているとすれば、対韓作戦を担う砲兵戦力の指揮機能に影響が出た可能性がある。

NK Newsによると、被害が確認されたのは黄海北道新渓郡中心部の大規模な軍事施設とその周辺。米民間衛星会社Planet Labsの画像を分析したところ、7月20~23日ごろに発生した洪水によって、少なくとも平屋建て住宅約380棟が完全に流失した。住宅は軍事基地の周囲や、基地東側のダムにつながる河川沿いに集中していたという。

洪水は東側にある貯水池のダムが決壊したことで被害が拡大したとみられる。基地周辺では大規模な復旧作業も始まっている。一方、北朝鮮の国営メディアはこの地域の被害について伝えていない。

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