落語家の桂文珍が8日、大阪ミナミのなんばグランド花月で「吉例88第四十四回桂文珍独演会」を開催。今回は春風亭小朝をゲストに迎え、3席を口演した。

 44年連続44回目となる吉例イベント。文珍は緞帳(どんちょう)が開くと「8月8日の独演会。今年は令和の8年でございます。八八八の末広がりが3つ。なおかつ44回目でございまして、足したら8。皆様の末広がりのご発展をお祈りしたいと思います。本日はこれにて…」と頭を下げ、立ち上がろうとして笑わせた。ゲストに春風亭小朝を招いたと話すと「いろんなゲストの方にお越しいただきましたが、だいたいの方は亡くなっておられます。米朝師匠、春団治師匠、いとし・こいし師匠、ケーシー高峰さん…」とまた満席の客席を沸かせた。

 さらに77歳の文珍は、書店で「これを読めば絶対ボケない」という本を買ったといい、妻に「その本、きょうで7冊目やで」とあきれられる話でまたまた客席は大爆笑。「同じ話をグルグルとループすると、認知症の初期症状。もしもそんなことがあれば『文珍もそうなったんだな』と忖度(そんたく)していただきたい。

今年は令和の8年でございます…」とマクラを最初から始めようとする「ギャグ」でマクラを締めた。

 1席目の「ナームーアルアル」は、過疎の村でロボット住職が巻き起こす騒動を描いた新作。2作目は歌舞伎の演目「心中月夜星野屋」の元ネタとなった「星野屋」。3作目は紋付き袴(はかま)に金屏風(びょうぶ)の高座で古典落語の名作「帯久(おびきゅう)」を口演した。「44回目。次回は45回目。みなさんお元気で」と両手を振り、来年8月8日の来場を呼びかけていた。

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