2026年7月30日(ロシア・モスクワ時間午後4時・日本時間同日午後10時)、ロシア軍はウクライナ全土に向けて70発以上のミサイルを発射した。ウクライナ国防省によれば、攻撃はキエフ、リヴィウ、クリヴィーリフなど主要都市を中心に行われ、少なくとも10人が死亡、数十人が負傷した。
ポーランド国防省は「ロシアのミサイル1発が領空に侵入し、国内東部に落下した」と発表。NATOは緊急協議を開始し、欧州全体に緊張が走った。

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 ウクライナの公共放送ススピルネ(Suspilne)は「キエフ中心部で住宅街が直撃を受け、救助隊が夜通しで瓦礫の下から生存者を捜索している」と報じた。リヴィウでは文化施設が炎上し、クリヴィーリフでは一家4人が死亡。現地紙ウクラインスカ・プラウダ(Ukrainska Pravda)は「攻撃は午前3時から断続的に続き、ロシア軍が巡航ミサイルと弾道ミサイルを混用した」と伝えた。ウクライナ空軍は迎撃に成功したとするが、被害は広範囲に及んでいる。

 ロシア側の報道も緊迫している。モスクワ紙コメルサント(Kommersant)は「ロシア国防省が『ウクライナの軍需施設を標的とした精密攻撃』と発表した」と報道。ロシア政府は「民間施設を狙ったものではない」と主張しているが、ウクライナ政府は「住宅地への攻撃は戦争犯罪だ」と非難。国際社会では、ロシアの攻撃が民間人を巻き込んだことへの批判が高まっている。

 ウクライナ大統領ゼレンスキー氏は同日夜の演説で「今回の攻撃には北朝鮮製の弾道ミサイルが使用された可能性がある」と指摘した。ウクラインスカ・プラウダ(Ukrainska Pravda)は「破片の分析結果から、北朝鮮製『ファテフ型』ミサイルに類似する部品が確認された」と報じた。
ウクライナ軍関係者は「ロシアが北朝鮮から兵器供給を受けている証拠が強まっている」と述べ、国際的な制裁違反の疑いを示唆した。韓国紙ハンギョレ(Hankyoreh)は「北朝鮮がロシアに弾道ミサイルを供与した場合、国連安保理決議に明確に違反する」と警告している。

 ロシア政府はこの疑惑を否定。モスクワ紙イズベスチヤ(Izvestia)は「ロシア国防省が『北朝鮮製兵器の使用は事実無根』と声明を出した」と報じた。ロシア側は「すべての兵器はロシア国内で製造されたもの」と主張しているが、欧米諸国は衛星画像や残骸分析をもとに独自調査を進めている。英国防省は「ミサイルの推進構造が北朝鮮製と一致する」との暫定報告を公表。国際社会はロシア・北朝鮮間の軍事協力が現実化している可能性に警戒を強めている。

 一方、ウクライナ軍は報復としてロシア国内の製油所をドローン攻撃した。モスクワ紙ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)は「ペルム州の製油所が直撃を受け、稼働停止に追い込まれた」と報じた。ロシアのエネルギー省は「火災は制御下にある」と発表したが、現地消防当局は「爆発で施設の一部が崩壊し、復旧には数週間を要する」と述べている。ウクライナ側は「ロシアの攻撃に対する正当な防衛措置」と説明し、ドローン戦の精度向上を誇示した。

 ウクライナ紙キエフ・インディペンデント(Kyiv Independent)は「ペルム製油所攻撃はロシアの燃料供給網に直接打撃を与えた」と報道。
ロシア国内ではガソリン価格が急騰し、物流網に混乱が生じている。モスクワ市内では一部ガソリンスタンドが閉鎖され、長蛇の列が発生。ロシア経済紙ヴェドモスチ(Vedomosti)は「燃料供給の混乱が地方経済に波及し、インフレ圧力が高まっている」と分析した。

 国際社会の反応も広がっている。ポーランド紙ガゼタ・ヴィボルチャ(Gazeta Wyborcza)は「ロシアのミサイルがポーランド領空に落下したことはNATO条約第5条の発動を議論する契機になり得る」と報じた。ポーランド政府は「意図的攻撃ではない」として慎重姿勢を示しているが、欧州諸国は防空体制の強化を急いでいる。ドイツ紙ディ・ツァイト(Die Zeit)は「欧州の安全保障は冷戦以来の緊張状態に戻りつつある」と論評した。

 アルジャジーラは「ロシアの攻撃は軍事的目的を超え、ウクライナ社会の士気を挫く心理戦の側面を持つ」と分析。ウクライナ国内では停電や通信障害が広がり、公共交通も一部停止している。ゼレンスキー政権は「国民の団結が最大の防衛力だ」と訴え、国際支援の継続を呼びかけた。欧州連合(EU)は緊急首脳会議を開催し、追加制裁と防空支援の強化を検討している。

 ロシア国内では、戦争長期化への不満が高まっている。
ノーバヤ・ガゼータ(Novaya Gazeta)は「地方都市で徴兵抗議デモが散発的に発生している」と報じた。政府は報道規制を強化しているが、SNS上では戦争疲れの声が広がっている。ロシア経済は制裁と戦費負担で圧迫され、国際通貨基金(IMF)は「ロシアのGDP成長率は2026年下半期にマイナス転落する可能性がある」と予測している。

 ウクライナ側の反撃は今後も続く見通しだ。キエフ・インディペンデント(Kyiv Independent)は「ウクライナ軍がロシア国境沿いに新型ドローン部隊を展開した」と報じた。ゼレンスキー大統領は「我々は侵略者に対し、技術で応える」と強調。ロシアの攻撃が激化する中、ウクライナは防空網とドローン戦力の強化を急いでいる。
【編集:af】
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