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財新(Caixin Global)は「張氏は当代集団の債務再編交渉の過程で、複数の国有銀行幹部と不正な資金取引を行った疑いがある」と伝えた。関係筋によれば、当代集団はここ数年、地方政府系金融機関から巨額の融資を受けていたが、その資金の一部が不動産開発以外の用途に流用された可能性があるという。中国公安部は張氏を「経済秩序を乱した重大容疑者」として正式に拘束し、関連する金融機関の幹部数名にも事情聴取を行っている。
張氏は武漢大学出身で、1990年代に当代集団を創業。地方都市の再開発事業で急成長を遂げ、2010年代には中国中部の不動産王と呼ばれた人物だ。だが、2020年代に入ると中国政府の「不動産バブル抑制政策」が直撃し、当代集団は資金繰りに窮した。財新(Caixin Global)は「当代集団の債務総額は約680億元に達し、返済不能に陥った」と報じている。張氏はその後、地方銀行や投資信託を通じて資金を調達しようとしたが、実態は“借金で借金を返す”自転車操業だった。
中国中央テレビ(CCTV)は「当代集団の資金流用は、地方政府と企業の癒着構造を浮き彫りにした」と論評。張氏が拘束された背景には、地方幹部との密接な関係があったとされる。
さらに衝撃的なのは、張氏が拘束される直前に海外逃亡を試みていたという情報だ。香港経由でシンガポールに渡航しようとしたが、出国審査で身柄を確保されたと複数のメディアが報じている。財新(Caixin Global)は「張氏は拘束時、複数の偽造パスポートを所持していた」と伝えた。中国公安当局はこの件を「国家経済安全保障に関わる重大事件」と位置づけ、関係する金融機関の内部監査を全面的に開始した。
事件の波紋は広がり続けている。中国銀行業監督管理委員会(CBIRC)は、地方銀行の融資審査体制に抜本的な見直しを指示。特に「当代集団」と取引のあった武漢農商銀行や湖北省投資信託などが重点調査対象となっている。中国国内では「地方金融の腐敗が国家経済の足を引っ張る」との批判が高まり、SNS上では「張偉は氷山の一角だ」とする投稿が相次いでいる。
張氏の拘束は、中国経済の構造的問題を象徴している。地方政府が土地開発を通じて税収を増やし、企業がその恩恵で膨張する。
一方で、張氏の拘束をめぐる報道には、政治的な思惑も見え隠れする。中国共産党の内部では、地方幹部の腐敗摘発を通じて中央の統制力を強化する動きが進んでいる。今回の事件は、単なる経済犯罪ではなく、地方権力の再編を狙った“見せしめ”の側面もあるとみられている。中国紙「南方都市報(Southern Metropolis Daily)」は「中央政府が地方経済の独走を抑えるため、象徴的な事件として扱っている」と報じた。
張氏の行方は依然不明だが、関係者によれば「拘束後に健康状態が悪化し、北京の病院に移送された」との情報もある。中国公安部は公式声明で「捜査は進行中であり、法に基づいて処理する」とだけ述べている。だが、国内メディアの論調は厳しく、「当代集団の崩壊は、地方経済の虚構を暴いた」と断じている。財新(Caixin Global)は「張氏の拘束は、中国経済の“第二の恒大事件”になる可能性がある」と結んでいる。
武漢の街は今、静まり返っている。
【編集:af】








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