ネパール国営通信社RSSは2026年9月1日午前、国境地帯を襲った巨大土砂崩れの死者が1003人に達したと速報した。ネパール側の死者は987人、中国側は16人。
行方不明者は両国合わせて4462人に上り、ネパール政府は「被害規模は過去数十年で最大」と危機感を示した。

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RSSによると、救助隊は崩落現場で遺体を次々と発見しており、行方不明者数は身元確認の進展に伴い変動している。泥の深さは場所によって5~8メートルに達し、重機の投入が困難なため、捜索は遅々として進まない。

インド主要紙ザ・タイムズ・オブ・インディアは8月31日付で、山間部の川が泥水で完全に埋まり、下流の村々が押し流された惨状を報じた。家屋、橋、道路は跡形もなく消え、救助隊員は「泥の深さが数メートル。足を取られ、重機を入れることすら不可能」と証言した。

濁流は氷河崩落によって発生した巨大な水塊と岩石が一体となった“黒い壁”となり、谷を一気に駆け下ったとされる。

ネパール主要紙ザ・カトマンズ・ポストは9月1日夕刊で、水力発電所のトンネル入り口が完全に土砂で塞がれ、内部に多数の作業員が取り残されていると報じた。

同紙によれば、トンネル内には約500人が閉じ込められている可能性があり、ネパール軍特殊部隊が大型ポンプや掘削機を投入しているものの、空気供給や水分補給が極めて困難な状態が続いている。「暗闇の中で数百人が助けを待っている」と現場の緊迫感を伝えた。

ネパール観光局は9月1日、消息不明となっている日本人5人の生年月日を公表した。40代夫婦と子ども3人(10歳、6歳、3歳)で、家族旅行中に災害に巻き込まれた可能性が高いと伝えた。


大阪府・大阪市は同日、父親が府立学校教員、子ども2人が市立小学校の児童である可能性が高いと発表。教員からは事前に「ネパール旅行」の届け出があったが、災害発生後は連絡が完全に途絶えている。

ネパールのカンティプール・テレビは9月1日夜、日本人一家が滞在していたとみられる景勝地の宿泊施設が土砂崩れの直撃を受け、建物が跡形もなく消失したと報じた。

現地住民は「大きな音とともに山が崩れ、建物が一瞬で消えた」と証言。捜索隊は周辺を重点的に捜索しているが、泥の深さが数メートルに及び、手作業での撤去は難航している。

中国国営通信社・新華社は9月1日朝、中国側の行方不明者が546人に上ると報じた。国境検問所や周辺施設は濁流に流され、警察・消防隊員が現場近くで追悼の集まりを開いた。

中国政府は追加の救助隊とDNA鑑定チームを派遣し、ネパール側と協力して捜索を進めている。

中国中央テレビ(CCTV)は8月31日、崩壊した氷河が大量の水と岩石を押し流す映像を放送。専門家は「近年の気候変動で氷河が不安定化し、今回の巨大崩落につながった」と分析した。

崩落の衝撃はマグニチュード5.2の地震波として観測されており、災害の規模を裏付けている。

ネパールのイメージ・チャンネルは9月1日夜、避難所に身を寄せる被災者の声を伝えた。
家族を失った人々は食料・水・薬の不足に苦しみ、雨が続くことで新たな土砂崩れの危険が高まっている。

ネパール政府は国際社会に支援を要請し、近隣諸国からの救援物資の到着を待っている。

現場では今日も重機の音が響き、救助隊の叫びが谷にこだまする。分厚い土砂と絶え間なく流れる泥水が壁となり、捜索は思うように進まない。日本人一家を含む数千人の安否は依然不明で、捜索は長期化が避けられない情勢だ。
【編集:af】
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