またも、線状降水帯の発生による大規模災害が発生してしまった。

気象庁は、8月27日午前6時20分、富山県氷見市と石川県羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町に警戒レベル5の「大雨特別警報」と「緊急安全確保」を発令した。

ウェザーニュースは、「1000年以上に一度の極めて稀な雨量」と解説するほどだった。

国土交通省は、8月27日正午時点で、富山県・石川県の両県内で少なくとも13河川が氾濫したと発表。土砂崩れや家屋の浸水被害も相次ぎ、両県で550人以上が避難所に身を寄せる事態となった。

こうした未曾有の災害のなか、高市早苗首相の「初動」に批判が集まっている。

8月27日、木原稔官房長官が記者会見で、午前6時21分に高市首相から『地方自治体とも緊密に連携し、早急に被害状況を把握すること』『国民に対して避難や大雨などに関する情報提供を適時的確におこなうこと』などの指示があったと説明。

さらに、官邸危機管理センターでも被害状況の把握と災害応急対策に取り組んだということだが、高市首相は相変わらず自身のXに、以下のように投稿するのみだった。

《石川県や富山県で警戒レベル5の「緊急安全確保」や警戒レベル4の「避難指示」などが発令されています》

《これらの地域では、これまでに経験したことのないような大雨となっており、命の危険が迫っています。地方自治体や気象台から発表される避難情報や気象情報をご確認いただき、直ちに身の安全を確保し、最大級の警戒をお願いします》

「高市首相はこの日、9時55分に官邸に入りましたが、ぶら下がり会見などはせず、その後、NHKや読売新聞の取材を受けました。これに対して、自民党議員からも『官邸入りしたとき、1分でもいいからマスコミの前で対応すればよかったのに』という声があがっているのです」(政治担当記者)

そういった声が聞こえてくるのも、ある意味、当然だったのかもしれない。

8月13日に千葉県内で線状降水帯が発生。千葉県などによると死亡13人、行方不明1人、床上・床下浸水は4205棟にのぼり、2000台を超える車が水没して、やむを得ず路上に放置される事態になったが、「第1回 関係閣僚会議」が開催されたのは、発災から5日後の8月18日だった。

これに、高市首相のXには、

《SNSが見られない人が大勢いるんだ。

記者会見で言え!》
《首相がツイ廃でつらい》

など、怒りのリプライが殺到することになった。こうした高市首相の対応に、拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授の濱口和久氏は、「高市首相の説明不足」を指摘する。

「千葉県豪雨の最初の『関係閣僚会議』が、発災から5日後になって開かれたこと自体は、被災地の詳細な状況が入っていないという状況を考えれば、それほど問題だとは思っていません。

しかし、高市首相が記者会見を開かなかったことは疑問です。そこで、『政府としてこのような対処をしています』などを発信すれば、国民も安心したはずです。

今回の富山県・石川県の豪雨も同様です。短時間でもいいので、ぶら下がり取材に応じて、政府の方針などを説明するべきでした」

“インフルエンサー首相” では、国民の不安は募るばかりだ。

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