2021年~2024年頃のちょい古ボリュームスリーブ
「盛り袖」という言葉が周知されるようになったのは、2020年に入る少し前の2017年頃からです。この時期からデザイン性の高いトップスが続々と登場するようになり、大きめのボリュームが特徴的なパフスリーブもたくさん見かけるようになりましたね。そのボリュームスリーブの流行はどんどん加熱し、デザインの路線変更をしながら人気が継続しています。流行当時は、とにかくボリュームが命! というものが多かったです。とくに肩の付け根から、大きめのヒダが重ね折られたパフスリーブや白雪姫のドレスのようなぽわん袖、袖リブが長いジゴ袖というものが流行しました。当時のデザインの軸は、中世ヨーロッパのシュミーズドレスや女性貴族のドレスからインスパイアされたものが多いので、どことなくゴシック要素の高いデザイン性が求められていたのかもしれませんね。
2025年~現在のトレンドボリュームスリーブ
また、大きめのパフスリーブにしても肩の付け根からギャザーをたっぷり取るようなデザインというよりは、3D設計されたようなシンプルなデザインに変化しているのも特徴的でした。ギャザーを寄せると、華やかさと可愛らしさが出ますが、シンプルな立体デザインだと、着用感に不自然さがないためどんな体型の方でも着こなしやすいといった違いがあります。
ブームから5年以上経つとデザインが進化
今回のボリュームスリーブのように、5年以上長く人気が続くアイテムというのは、時代の流れとともに、「実際の消費者が求めているデザイン」に進化していきます。とくにパフスリーブは着る人によっては、「肩幅がいかつい」、「ガンダムに見える」といったネガティブ意見もかなり多かったです。そうした悩みも解決できるようなデザイン設計へと変化しているからこそ、今も定番で人気のあるアイテムとして君臨し続けているのでしょう。逆に流行った当初に買った服をそのまま着ていると、同じボリュームスリーブトップスでも、デザインが微妙に違うから「なんか着こなしが古い?」と、感じることも……。人気のアイテムこそ取り扱いには注意しつつ、鮮度ある着こなしを楽しみたいものですね。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105
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