倉庫は1939(昭和14)年に建てられた。第2次世界大戦下における食糧確保のため、台湾総督府によって台湾内の米や雑穀が総合的に管理され、倉庫は食糧統制と穀物貯蔵の拠点として活用された。戦後、国民党政権が台湾を接収した後も引き続き運用され、戦後初期の食糧難を支えた。
建物には穀物を蓄える倉庫として断熱、防湿のための工夫が施されている。梁(はり)を支える木材や機能的な上げ下げ窓など、当時の工芸技術が残されており、2017年に県の歴史建築に登録された。
起工式に出席した鍾東錦(しょうとうきん)県長は、同倉庫が交通の要所に位置する好立地であることに言及。修復後は歴史建築として華やかな姿を取り戻した上で、テナント誘致などを通じて、地域の多様なニーズに応える空間として活用したいとの意向を示した。
建物を管理する財政部(財務省)国有財産署の郭暁蓉副署長は、倉庫が食糧管理の歴史を見届けたとし、修復工事は文化資産の保存という深い意義を持つと指摘。修復後の倉庫が歴史教育と観光の魅力を兼ね備えた新たなランドマークとなることに期待を寄せた。
(管瑞平/編集:楊千慧)








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