【モデルプレス=2026/07/22】<乃木坂46・42ndシングル「是非に及ばず」(7月22日リリース)インタビュー>

「1回1回の笑顔の中に、幸せがギュッと詰まっている」――乃木坂46の新センター、一ノ瀬美空(23)が今、そんな「密度の高い笑顔」を見せている。前作センターであり、同期の池田瑛紗から受け取ったバトン。
「すべてを受け止める」と腹をくくった頼もしき背中。

これまで数えきれないほどの分岐点で、自らを奮い立たせてきた彼女だからこそ、その笑顔は深く、見る者の心を激しく揺さぶる。強くて美しい、新しいけれど“本来の自分”。飾らない言葉から感じ取ることができた「今の一ノ瀬美空」。

◆一ノ瀬美空:池田瑛紗から繋がれたバトンと尊い絆

― 乃木坂46の新体制でセンターに立つと決まった瞬間、最初にどのような感情がよぎりましたか。

【一ノ瀬】そうですね、もちろんプレッシャーや、今までの歴史を知っているからこその重みはもちろんありましたが、それ以上に新体制になるタイミングで「今の乃木坂46も本当にすごいんだぞ、とても強いんだぞ」ということを、皆さんに安心して見守っていただけるグループでいたいという気持ちがありました。絶対に、みんなにとっても自分にとっても良い期間にしようという、どちらかというと前向きな気持ちの方が強かったです。

― センター発表の直後、先輩や同期の5期生から交わした言葉で印象的なことを教えてください。

【一ノ瀬】池田瑛紗ちゃんとのやり取りが印象的でした。前回のシングルの選抜発表で瑛紗が初めてセンターになった際、私が直接「おめでとう」と伝えに行ったら、「次にあなたへ繋げられるように頑張る期間にするね」と言ってくれたんです。

 そうしたら今回、本当に私がセンターを任せていただくことになり、今回の発表後に瑛紗が「私もそういう予感がしていたからとっても嬉しいし、すごく支えたい」みたいなことを伝えてくれて。しっかりとバトンを受け取ったような安心感がありましたし、瑛紗はとても心強い存在。
先輩方も「おめでとう」とたくさん声をかけてくださり、それが自分の大きな励みになりました。

― 瑛紗さんの“予感”も、二人の絆あってこそのような気がします。

【一ノ瀬】瑛紗は常に「自分が周りにどんな影響を与えられるか」「次にどう繋げられるか」といった、誰かのためにという想いを原動力にして動いている子なんです。なのできっといつもそういった意識を持っているんだと思います。私自身は自分がセンターになるとは全く思っていなかったので、当時は「冗談言ってるな~」くらいに思っていたんですけど、今振り返ると本当にありがたかったですね。

◆一ノ瀬美空:笑顔の裏の本質。新曲は“本来の自分”

― 「是非に及ばず」は、ハードなロック調で、乃木坂46の表題曲の中でもかなり力強い楽曲です。最初にこの楽曲を受け取ったとき、一ノ瀬さん自身はどのように感じましたか。

【一ノ瀬】最初に聴いたとき「新体制にふさわしい、本当に新しい乃木坂46を見せられる楽曲だな」と思いました。私自身、初めてのセンターということで不安な気持ちも大きかったのですが、この楽曲に力をもらったというか、助けられているような感覚がありました。

― いつも笑顔で、その笑顔で周りも笑顔にしてきた一ノ瀬さんのパブリックイメージとは、対極にあるような楽曲でもありますよね。今回この曲を歌うにあたり、ご自身の中からどのような「新しい一ノ瀬美空」を引き出し、見せていこうと考えましたか。


【一ノ瀬】実は、どちらかというと今回の楽曲の方が本来の私に近いんです。私はあまり心で思っていることや悩みを誰にも言えないタイプで、家族やメンバーに対しても、わりと一人で抱え込んで戦うことが多い。自分を作っているわけではないですが、だからこそ外では笑っていたり明るく振る舞えたりする自分がいます。

 なので今回の曲の方が自分の本質に近い感じがあって「新しい自分を引き出す」というよりは「元の自分に戻ってくる」ような感覚です。この曲を歌っていると、胸の奥でメラメラと燃えるような、ワクワクしてくるような感情が湧き上がってきます。

◆一ノ瀬美空:「やるしかない」腹をくくり続けた集大成

― 楽曲の持つパンクな世界観を表現したミュージックビデオが、乃木坂46の新しい一面ということも相まって、再生回数や反響など非常に好評です。ファンの方に絶対に見てほしいシーンや、撮影中に「殻を破った」と感じた瞬間、それにまつわるエピソードがあれば教えてください。

【一ノ瀬】ミュージックビデオは何日かに分けて撮影したのですが、一番最初に撮ったのが、ソファに一人で座って天井を見上げているシーンでした。一人きりでのスタートで、まだ楽曲の世界観を完全には掴みきれていない状態だったのですが、あのワンシーンの撮影でスッと殻を破れた感覚がありました。あそこに一人で座ったとき「ここでしっかりと覚悟を決めなきゃ」と強く感じたんです。

― そのエピソードを伺うと、ミュージックビデオの見方もまた変わってきます。タイトルの「是非に及ばず」は、織田信長が本能寺で言い放ったとされる「やるしかない」という強い覚悟を示す言葉ですが、一ノ瀬さんご自身がこれまでのアイドル人生において「もう後戻りできない、やるしかない」と腹をくくったのは、どのような出来事があった瞬間でしょうか。


【一ノ瀬】そういった分岐点は数えきれないほどありました。オーディションに受かったときや、自分のお披露目動画が世間に公開されたとき、初めて期別楽曲でセンターをいただいたとき、そして大好きな先輩方がご卒業されるタイミングなど。

 心の中はいっぱいいっぱいでも、腹をくくらなければならない場面が乃木坂46に加入してから本当に多くありました。そうやって少しずつ少しずつ強くなってきたからこそ、今この曲を歌えているのかなとも思います。

― これまでの数年間の積み重ねがあり、センターという一つの目標に辿り着いた今のタイミングでこの楽曲に出会えたのは、ある意味で集大成であり、運命的なことでもあったんですね。

【一ノ瀬】そうですね。この曲と共に、私自身も強くありたいという気持ちになりました。

◆一ノ瀬美空:座長として挑む夏。プレッシャーも心地よい

― 現在開催中の全国ツアーで初披露されました。挑むまでの心境はいかがでしたか。

【一ノ瀬】一番最初の福井公演で初披露したときは、音源が公開されたばかりでしたし、ガラッと違う新しい乃木坂46の色を見せる楽曲なので、皆さんに受け入れていただけるか、この曲も愛していただけるかという不安はありました。ただ私たち自身はすでにミュージックビデオの撮影を終えていて、この楽曲に対する解像度が高まっている状態。


 この曲の良さを深く理解しているからこそ、その魅力や素敵な部分をしっかり伝えられるような初披露にしたいという想いで本番に挑みました。ツアーを重ねるにつれて、皆さんの反応や盛り上がりが目に見えて大きくなってきているのを感じています。この勢いのまま、神宮公演までパフォーマンスをたくさん成長させていきたいです。

― 神宮公演というお話が出ましたが、今回はセンターとして回る全国ツアーであり、実質的に「座長」という立場になります。どのような気持ちで臨まれていますか。

【一ノ瀬】これまでセンターに立つ先輩方の姿を見てきて、その大変さは理解していたつもりでしたが、いざ自分がその場所に立ってみると、純粋に「ライブが好き」という気持ちだけで楽しめていたこれまでのツアーとは違い、不安やプレッシャーも含めて、いつもと違う景色に見える瞬間も多いです。

 でもここに立ったからこそ「今までセンターに立つ人が、重圧を受け止めてくれていたから、周りのメンバーは安心してライブを楽しめていたんだ」ということに気づくことができました。

 それを知れたのは自分にとってすごく良い経験だなと思ったし、みんなが安心して楽しめるライブを作ってきてくださったからこそ、次は私がその役割を担わなければいけない。「すべてを受け止めるぞ」という気持ちで立っているので、今ではそのプレッシャーや責任の重さが、逆に心地よいとすら感じてきています。

◆一ノ瀬美空:夢を叶える秘訣「たくさん言葉に出すこと」

― 「モデルプレスヒット予測2026」のアイドル部門に選出された際、一ノ瀬さんはご自身のブログで「2026年、個人でもグループでも大ヒットしたいです!いや、絶対にします!」と意気込んでいました。まさに有言実行の活躍だと感じていますが、改めて今のタイミングで考える「夢を叶えるために必要だと思うこと」を聞かせてください。

【一ノ瀬】スタンスはずっと変わっていなくて「たくさんの夢を持つこと」と「たくさん言葉に出すこと」が大切だと思っています。
一度言葉にしてしまえば正直あと戻りできないというか「誰かに宣言したからには頑張らなきゃ」という想いが原動力になります。私は自ら乗り越えるべき壁を作ることで成長できるタイプ。たくさんの夢を持って、それを言葉にして、実現のために頑張る、それが私には一番合っているのかなと思います。

― 今年のご自身の活躍をどのように感じていますか。

【一ノ瀬】今年は本当にいろんなことに挑戦させていただき、それがきっかけで「一ノ瀬さんを知りました」「乃木坂46を見るようになりました」と言ってくださる方がミーグリなどでもすごく増えました。もう本当に、周りの皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。

― 活動5年目を迎え、様々な経験をされてきたかと思いますが、今年は例年以上に笑顔が多いですか。それとも苦しいことの方が多いでしょうか。

【一ノ瀬】苦しいことももちろん多いですが、今年は「笑顔の密度」がとても高い気がしています。笑顔が少なくなったわけではなく、1回1回の笑顔の中に幸せがギュッと詰まっているような感じ。これからも、そんな「密度の高い笑顔」をたくさん見せながら、様々な壁を乗り越えていけたらいいなと思います。

― 貴重なお話をありがとうございました。


★一人で抱え込み、時に孤独に戦いながらも、笑顔を絶やさなかった一ノ瀬美空。初のセンター曲「是非に及ばず」で魅せた力強い表情は、作られたものではなく、彼女の胸の奥で燃え続けていた「本来の姿」だった。重圧を真正面から受け止め、それを楽しむ強さを手に入れた彼女は今、最高に輝いている。一つひとつの喜びに満ちた「密度の高い笑顔」が、これからも乃木坂46とファンを力強く、そして優しく導いてくれると確信した。★

(modelpress編集部)

PHOTO:矢沢隆則

◆一ノ瀬美空(いちのせ・みく)プロフィール

2003年5月24日生まれ、福岡県出身。身長156cm。愛称は「みーきゅん」。

2022年2月、乃木坂46に5期生として加入した。2023年3月発売の32ndシングル「人は夢を二度見る」で初の選抜メンバー入り。同年4月から2025年3月までTBS系朝の情報番組「THE TIME,」でレギュラーを務めた。

「モデルプレスヒット予測2026」で女性アイドル部門の1位を獲得。Prime Video「シークレットNGハウス Season2」などバラエティ出演も急増中で、モデル・役者・声優活動などマルチに活躍する。

現在開催中の「真夏の全国ツアー2026」は、6月~8月にかけてグループ史上過去最大規模となる全国8都市18公演を実施。ファイナルとなる東京公演は聖地・明治神宮野球場で、8月20日~23日の計4日間にわたり行われる。

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