甲子園で昨年注意されたチョンダラーの応援が可能になったことが分かった。禁止事項から「顔のペイント」や「郷土民俗変装着等」が削除された。
日本高野連は本紙取材に「安全上の懸念が生じた場合は、ご遠慮いただくこともあり得る」と説明した。
 昨夏の全国高校野球選手権大会準決勝では、沖縄尚学側アルプススタンドに顔を白塗りにして着物をまとったチョンダラーが登場。高野連に注意され、決勝では取りやめたことが明らかになり、伝統文化と応援の関係が議論になった。
 昨年の大会後、夏と春の大会を主催する高野連、朝日新聞社、毎日新聞社が協議。出場校に配布する「代表校・応援団の手引」を全面的に見直し、今春の選抜高校野球大会から適用した。
 高野連は昨夏のチョンダラーについて「スタンド内を移動しながら他の観客をあおるような行動があったとみられ、安全面での懸念があった」とも指摘。今後はペイントや衣装を一律に規制せず、状況に応じて判断することにしたという。
 また、高校野球は教育の一環だとして、「郷土色のある応援の意義を理解しつつも、生徒が安心してプレーや応援に専念でき、対戦相手校への敬意と一定の節度を持った応援を目指す」との見解を示した。
 昨年の準決勝では、沖尚野球部OBがチョンダラー姿で声援を送った。昨年のスタンドにいたOBたちは「高野連がルールを柔軟に見直してくれてとてもよかった」「チョンダラーは沖縄の伝統芸能。今年もスタンドに行けるなら盛り上げたい」と話した。(編集委員・阿部岳)
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