俳優・タレントの稲川淳二が18日、神奈川・茅ヶ崎市民文化会館で「MYSTERY NIGHT TOUR 2026 稲川淳二の怪談ナイト」を開催した。今年で34年目を迎える恒例の全国ツアーは、史上最多となる39会場57公演を実施。
来月79歳を迎える稲川淳二が約1000人の観客を前に、恐怖と笑いが交錯する約2時間のステージを繰り広げた。

 「怪談ナイト」は、1993年から続く"夏の風物詩"。2020年のコロナ禍においてもコンサート開催における万全の感染症対策マニュアルを手探りで練り上げ、エンターテインメント界の先陣を切って全国ツアーを成し遂げた歴史がある。今年は7月11日の栃木公演を皮切りに、11月15日の沖縄公演まで約4ヶ月にわたり全国を巡る。

 大きな拍手に迎えられた稲川は、「ありがとう、ありがとう!」と客席へ手を振りながら登場。「このツアーは45歳から始まって、来月79歳ですからね。それでも元気でいられるのは、本当に皆さんのおかげです。今年、39ヶ所で公演数57回なんです。今までで最高なんですよね。本来減らすんですが、増やしちゃった(笑)。なぜかと言うと、皆さんといる時間が一番幸せなんですよ」と笑顔を見せた。

 今年初披露となる舞台セットについても、「今年のツアーのセット、今日初めてなんです。
私の大好きな皆さんに、最初にいいものを見てもらおうと思って!茅ヶ崎(公演)がうまくいったら、あとはみんな手抜きですから(笑)」とリップサービスで会場を沸かせた。

 公演では、自身が電車内で体験した出来事をはじめ、学生運動が盛んだった時代に演劇団員が遭遇した心霊体験、血のついた畳を見つけたことから展開される恐怖のエピソード、交通事故で容姿が変わってしまった恋人とのこれからの関係を憂う男性が体験した悲しい事件のてん末、アメリカの50代の臨床心理士が、同年代の男性患者を診察したことから始まる奇妙な話などを披露。恒例の「心霊写真」コーナーも行われた。

 約2時間のステージでは、恐怖と人情が交錯するエピソードが次々と披露され、会場は静寂に包まれたかと思えば笑いに沸くなど、稲川ならではの語りに魅了されていた。

 最後に稲川は、「皆さんのおかげで本当にうれしい時間をいただいています。今、一番うれしいのは皆さんと一緒にいること。毎年会えるのが楽しみです」と感謝。「これからの1年、2年が大事になってきますが、せいぜい頑張ります。どうか懲りずに、稲川淳二の生死の確認にお越しください」とユーモアたっぷりに締めくくると、客席は大きな拍手と笑いに包まれた。
編集部おすすめ