お笑いコンビ・さすらいラビーが17日、東京・座・高円寺2で初の単独ライブ「ヒトバカ」を開催した。

 タイトルの「ヒトバカ」は、霊や怪物ではなく“人間そのものの怖さ”を描く「ヒトコワ」という言葉から着想を得たものだという。
さすらいラビーはそこから一歩踏み込み、人間が引き起こす“バカだなあ”という瞬間を、怖さではなく可笑しみや愛嬌へと反転させる視点を、ライブ全体の芯に据えている。

 その世界観はオープニングコント「面接」から幕を開けた。ここから映像、さらにコントへ展開していく立ち上がりは、単なるネタの羅列ではなく、“ヒトバカ”という作品世界へ観客を招き入れるための導入として機能していた。序盤から、さすらいラビーが今回の単独をひとつの総合的なライブ作品として設計していたことが伝わってくる。

 中盤では異なる角度から“人と人の関係性”や“人間らしさ”を浮かび上がらせていく。さすらいラビーは以前から漫才・コントともに定評のあるコンビとして知られてきたが、この日の単独では、その両輪が単に“できる”というレベルにとどまらず、ひとつのライブテーマの中で役割を持って配置されていた。会場はコント、漫才、映像の3つの異なる世界観に、吸い込まれるように魅了されていた。

 終盤、再び漫才を挟んだあとに置かれたコント「火と馬鹿」は、この単独ライブ「ヒトバカ」というタイトルの余韻を強く観客に残すパートに。ラストの映像で締めくくる流れまで含めて、この公演は最後まで“人間のバカさ”をひとつの美学として描き切ろうとしていたように映った。

 エンディングで、2人は「ありがとうございました。初の単独ライブ、チケットが売れるかどうか心配だったが、無事に完売し大きな事故もなく終わることができました。」と感謝を述べ、「単独ライブを今後もやれるように、もっと結果を出して頑張っていきますので応援よろしくお願いします。」とファンにそれぞれの想いを伝えた。

 公演は26日までアーカイブ配信で視聴が可能。
配信ではライブ前日に収録した特典映像も見ることができる。
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