■お金持ちは「増やす」より「減らさない」がうまい
24年間銀行員として、多くのご家庭の家計や1,000社以上の企業経営者と向き合ってきました。その中で私が強く感じたのは、「お金持ちは特別な投資をしている人」ではなく、「お金が減る行動をしない人」だということです。
もちろん、収入を増やすことや資産運用も大切です。しかし、それ以上に重要なのは、毎日の何気ないお金の使い方です。実際、同じ収入でも着実に資産を築く人と、なかなかお金が残らない人では、小さな習慣に大きな違いがありました。
私自身も38歳で人生の転機を迎え、本業以外の学びを始め、副業を8年間続けた後に独立しました。その経験を通して、「お金は稼ぐこと以上に、守り方や使い方が大切」ということを実感しています。
今回は、私自身が普段から「絶対にしない」と決めている5つのことをご紹介します。どれも今日から始められることばかりです。
■お金のプロがしないこと1「銀行預金オンリー」
意外に思われるかもしれませんが、24年間銀行で働いていた私自身、お金を銀行預金だけに置くことはしません。
もちろん、生活防衛資金としてすぐ使える預貯金は必要です。
私はNISAなども活用し、長期・分散・積立を基本に資産形成をしています。銀行員時代、多くの資産家を見てきましたが、お金に働いてもらう仕組みを持っている方ほど、長期的に資産を増やしていました。
「預金か投資か」ではなく、「預金と投資をバランスよく持つ」。それが私自身の考え方です。
■お金のプロがしないこと2「ポイント買い」
私は「ポイントが付くから買う」という買い方はしません。
「今日はポイント5倍」「あと少しで送料無料」という言葉につられて、本来必要のないものまで買ってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
例えば、1万円使って500ポイントもらえても、そもそも買わなければ1万円が手元に残ります。
もちろん、必要な買い物でポイントが付くのは嬉しいことです。ただ、私はポイントを目的に買い物をするのではなく、「本当に必要かどうか」を先に考えます。
家計相談でも、「ポイントは貯まっているのに貯金は増えない」という方を数多く見てきました。お金を残す人は、ポイントよりも支出そのものをコントロールしています。
お金を貯めるためには、収入を増やすことだけでなく、日々のお金の使い方を見直すことも重要だ。桜井さんは、資産を築く人ほど特別なことをしているのではなく、小さな習慣の積み重ねを大切にしているという。後編では、日常生活で見落としがちな「お金のプロがしないこと」を紹介する。
桜井 潤一(さくらい・じゅんいち)/株式会社ユニバーサルバンク 代表取締役
早稲田大学卒業後、大手銀行に24年間勤務。富裕層向けの資産運用や数十億円規模の法人融資など、1,000社以上の審査・支援に携わる。2020年に株式会社ユニバーサルバンクを設立し、財務・ビジネス・資産形成を融合した「Real Wealth(R)プログラム」を開発。ビジネススクールを運営するほか、資産形成やマネーリテラシーに関するセミナー講師としても活動している。
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