今年3月に三省堂書店 神田神保町本店がリニューアルオープンし、新たなランドマークとして注目を集める東京・神保町。海外メディアで「世界で一番クールな街」に選ばれたことも追い風となり、国内外から街を訪れる人が増える中、“本の街”の売れ筋に変化はあったのだろうか。
今回公表されたのは、売上冊数と売上金額の2部門。徒歩3分圏内に並ぶ大型書店ながら、結果は驚くほど異なり、いずれのランキングでも3店舗共通でランクインした作品は1冊もなかった。
売上冊数ランキングでは、2026年本屋大賞受賞作『イン・ザ・メガチャーチ』や、「マンガ大賞2026」「このマンガがすごい!2026」1位の『本なら売るほど 3』、映画化で再び注目を集める『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上』が複数店舗で上位入りしたものの、3店共通の人気作は生まれなかった。
一方、売上金額ランキングでも共通ランクインはゼロ。複数店舗に入ったのは『イン・ザ・メガチャーチ』のみで、冊数ランキングとは異なる顔ぶれが並んだ。高価格帯の書籍や大型フェア、著者イベントの開催など、各店舗の販売戦略が色濃く反映された結果といえそうだ。
各店のランキングには、それぞれの個性も鮮明に表れた。三省堂書店では、旧店舗時代からのロングセラー『思考の整理学』が冊数1位を獲得し、新店舗でも根強い人気を維持。東京堂書店では文芸・人文書に加え、「台湾」や「JAZZ」に関する書籍が上位を占め、専門性の高さを印象付けた。書泉グランデでは鉄道関連書籍が圧倒的な強さを見せ、『貨物時刻表』が冊数・金額ともに首位を獲得したほか、『JR東日本みどりの駅時計BOOK』なども人気を集めた。
各店長は、ランキングは単なる売れ筋ではなく、それぞれの店づくりや来店客の興味・関心を映し出すものだと分析する。
ネット書店では見つけにくい一冊との出会いや、書店ごとの品ぞろえの違いを楽しめるのは神保町ならでは。3店舗のランキングを見て「へぇー、こんな本あるんだ」と思った人は、新たな出会いを求めて神保町を訪れてみては。











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