■Q.英語は話せて当たり前。
3歳までは、親の母語で一貫して接することをおすすめします。人生の最初に獲得する言語=母語は、ミラーニューロンを使って、周囲の人の表情や所作、心の動きと共に獲得します。つまり、語感や言い回しが気分や気持ちと直結している特別な言語なのです。その世界観が確立する2~3歳までは、他言語を“強制”することはあまり得策ではありません。
家族に異なる母語の使い手が交じっているときは、自然に接して大丈夫。いずれもネイティブなら、心と語感が一致しているからです。また、外国語を遊びとして楽しむ分にも問題はありませんが、「課題を与える」などの訓練は、この時期の脳の言語獲得の特性からは、マイナスに働く可能性があります。
母語がうまく確立できない事態を母語喪失と呼びます。気持ちを言語化できずに、コミュニケーションや感情制御に悩みを抱えがち。母語は思いのほか大切です。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。
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黒川 伊保子(くろかわ・いほこ)
脳科学・AI研究者
1959年、長野県生まれ。
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(脳科学・AI研究者 黒川 伊保子 構成=大西洋平)

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