脳トレのスコアの「その先」は、20年間、見えないままでした。
2005年に発売された『脳を鍛える大人のDSトレーニング』シリーズは、世界累計3,389万本のヒットとなり、「脳を鍛える」という考え方を、初めて多くの人の日常に届けました。けれど、取り組んでいる"最中"の脳の働きそのものは、ずっと見えないまま――。
その"見えなかった続き"に挑む新しい脳トレが「Thinkie(シンキィ)」です。当時の監修者・川島隆太博士が、いまはThinkieの技術顧問として取り組んでいます。2024年に米国で発売され、CES 2025(ラスベガス開催)への出展、複数のシニアレジデンスへの導入と実績を重ね、2026年7月28日、Makuakeで日本に上陸します。日本の研究に始まり、米国で製品として育った、約20年の物語です。
(Makuakeのプロジェクトページでは、公開に先立って「通知を受け取る」の登録ができます)
https://www.makuake.com/project/thinkie/
世界累計3,389万本の『脳トレ』と、監修者・川島隆太博士
監修を務めたのは、脳機能イメージング研究の第一人者・川島隆太博士。スウェーデン・カロリンスカ研究所での研究を経て、東北大学加齢医学研究所で長年、脳の働きを「見る」研究を続けてきた研究者です。電車の中で、リビングで、多くの大人が自分の脳と向き合う習慣を持ち、日本は「脳トレ」をいち早く日常に取り込んだ国になりました。
けれど、博士たちの研究には、その先の問いが残っていました。
スコアの"その先"が見たい――研究者が抱き続けた問い
従来の脳トレで見えるのは、終わったあとの「スコア」だけ。いまこの瞬間、自分の脳がどんな状態にあるのか――トレーニングの最中にいちばん知りたいことは、ずっと見えないままでした。
「20年前、私たちは『脳を鍛える』ことの面白さを、多くの方に届けました。けれど、取り組んでいる最中の脳の働きそのものは、見えないままだった。
トレーニング中の脳の働きを捉えるための技術は、1995年に日本で生まれていました。日立製作所の中央研究所が、近赤外光で脳の働きを画像化する技術(光トポグラフィ)を実現します。頭を傷つけず、肌に当てるだけで脳の活動を捉えるこの計測方式は「fNIRS」と呼ばれ、研究の世界で使われてきました。
『スマホが脳を「破壊」する』の著者が、なぜスマホの脳トレをつくるのか
実は川島博士は、スマートフォンの使いすぎに強く警鐘を鳴らしてきた研究者でもあります。『スマホが脳を「破壊」する』『スマホ依存が脳を傷つける』といった著書があるほどです。その博士が、スマートフォンのアプリを使う脳トレに技術顧問として関わる――一見矛盾するこの選択を、博士はインタビューで「毒を以て毒を制す」と表現しています(デイリー新潮・2026年6月16日)。
博士が問題にしてきたのは、多くのアプリでは、使っている最中に脳の前頭前野があまり働いていないという点でした。ならば、使っている最中の脳の働きをセンサーで捉え、確かめながら取り組めるアプリを自らつくればいい――Thinkieは、その答えのひとつです。
Thinkieの仕組み――約30gのセンサーで、"取り組む最中の脳"を見る
1995年に生まれたこの技術は、当初、研究室に据え付ける大型装置でしか使えませんでした。誰もが日常で使えるサイズになるまで、20年以上。東北大学と日立ハイテクの産学連携から生まれた株式会社NeUが開発した超小型センサー「XB-01」は、重さ約30g。経済産業省主催「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2019」で優秀賞を受賞したこのセンサーが、のちにThinkieの心臓部になります。
おでこに装着したセンサーが、トレーニング中の脳の活動を捉え、アプリの画面に色のうつろいとしてリアルタイムに映し出す。スコアという「結果」ではなく、脳の活動という「過程」を見ながら取り組む。
アプリには6カテゴリ・計19種類のトレーニングが収録され、1回の目安は15分。19種類が使う力は、大きく「処理速度」「ワーキングメモリ」「実行機能」の3つに分かれます。
「処理速度はCPU、ワーキングメモリはメモリにあたります」(川島博士)
※トレーニング内容の分類であり、効果・効能を保証するものではありません。
※アプリのコンテンツ収録数は2026年7月時点のもので、順次追加を行う予定です。
(先行販売は2026年7月28日(火)12:00開始。プロジェクトページで「通知を受け取る」を登録すると、開始前日の15時ごろに案内が届きます)
https://www.makuake.com/project/thinkie/
海を渡った脳トレ――米国のシニアレジデンスの日常に溶け込むまで
Thinkieが製品として産声を上げたのは、日本ではなく米国でした。2023年、三井物産グループの子会社としてThinkie Inc.がシアトルに設立され、2024年から米国で一般販売が始まります。
「日本で生まれた技術を製品にして、まず米国で世に問い、多くの学びを得ました」(Thinkie Inc. 共同創業者 兼 CEO・揚岩康太氏)
米国でThinkieが日常に取り入れられた場所の一つが、シニアレジデンスでした。MBK Senior Living、Fairwinds–Brittany Park、Franke Tobey Jonesなど複数の施設で導入されています。
「入居者の方々は、和やかな競争や、さまざまな形でチャレンジできる機会をとても気に入っています。フィットネスクラスのあとに立ち寄る方も、アートクラスの合間に使う方もいます」(Franke Tobey Jones ウェルネス・コーディネーター Sarah Doernerさん/英語原文からの抜粋・意訳)
※個人の感想であり、製品の効果・安全性を示すものではありません。
2024年には、米国最大級のシニア団体AARPが運営する「AgeTech Collaborative」に採択。メンバー約150社から選ばれた約10社の1社として、同団体の全額招待によりCES 2025に出展しました。さらに香港で開かれた「MedTech Innovation World Cup 2026」でもファイナリストに選ばれるなど、国際的な評価を積み重ねています。
2026年7月28日、Makuakeで先行販売開始――日本展開は開発元NeUが担う
日本の研究から生まれ、米国で製品として育ったThinkie。その日本展開を担うのが、センサー開発元でもある株式会社NeUです。
「その学びをすべて携えて、いよいよ日本の皆様のもとへ帰ってきます。自分の脳の状態が"見える"ことは、自分と向き合う新しいきっかけになると信じています」(揚岩康太氏)
約20年前、「脳を鍛える」という言葉を日本に届けた研究者は、いま、その次の一歩を届けようとしています。スコアを見るのではなく、脳の活動そのものを見ながら取り組む――「脳トレ」を知っている国だからこそ、この進化を楽しんでもらえるはずです。
「20年前に『脳トレ』を楽しんでくださった方に、今度は"見ながら取り組む"体験を楽しんでいただきたいですね」(川島博士)
(写真左:川島隆太博士、右:揚岩康太CEO(Thinkie Inc. / 米国))
先行販売は、2026年7月28日(火)12:00にMakuakeで始まります。プロジェクトページ( https://www.makuake.com/project/thinkie/ )では、公開前に「通知を受け取る」を登録できます。登録すると、開始前日の15時ごろにメールで案内が届きます(前日15時以降の登録は対象外です。登録にはMakuakeへのログインが必要です)。
プロジェクト概要
製品名:Thinkie(シンキィ)|おでこに装着する超小型センサー(約30g)+iOS・Android対応アプリ
Makuake先行販売:2026年7月28日(火)12:00開始 ~ 9月28日終了
プロジェクトページ:https://www.makuake.com/project/thinkie/
リターン:数量限定・最大25%OFF(詳細はプロジェクトページにて)/お届けは2026年12月中を予定
一般販売予定価格:34,980円(税込)
アプリ利用料:利用開始から12ヶ月間無料、13ヶ月目以降は月額980円(税込)
会社概要:株式会社NeU(東北大学×日立ハイテクの産学連携から生まれた脳科学カンパニー)/Thinkie Inc.(2023年 米国シアトルにて設立)
※Thinkieは医療機器ではありません。
※記事中の海外施設スタッフのコメントは英語原文からの抜粋・意訳であり、個人の感想です。製品の効果・安全性を証明するものではありません。
※「ニンテンドーDS」「脳を鍛える大人のDSトレーニング」は任天堂株式会社の商標または登録商標です。