東急リバブルは、すべての社員が「いきいきと主役として活躍できる姿」の実現を目指し、一人ひとりの可能性に寄り添った職場環境づくりに取り組んできました。
2021年、機能子会社である東急リバブルスタッフに障がいを持つ社員(雇用形態:契約社員・アルバイト)が活躍の場を移し、障害者雇用促進法に基づく特例子会社の認定を取得。
障がいの有無にかかわらず、互いをプロフェッショナルとして尊重し高め合う、東急リバブルスタッフの先進的な働きがいと組織づくりの裏側に迫ります。
(PROFILE)
東急リバブルスタッフ株式会社 代表取締役社長。
1999年に東急リバブルへ入社。売買仲介営業担当として志木センター、練馬センターに勤務。2011年に管理職となり、石神井公園センター、所沢センター長を歴任。その後、流通事業本部の構造改革推進課および営業推進課、業務管理課を担当。2025年、東急リバブルより出向し、東急リバブルスタッフの代表取締役社長に就任。
東急リバブルスタッフ株式会社 チャレンジド事業課。
1998年に東急リバブルへ入社。新築物件の営業を経験した後、人事部にて採用や研修を担当。その後、東急リバブルを退職。
●まず、東急リバブルスタッフの役割と業務を教えていただけますか?
東急リバブルスタッフは、東急不動産ホールディングスグループ各社への人材派遣サービスや業務のアウトソーシング事業を担う会社として2001年に設立されました。
当社の大きな役割の一つは、機能子会社として東急リバブルを中心にグループ各社の「生産性向上」「業務効率化」「費用低減」などに寄与することです。具体的には、次の3つの事業を展開しております。
1つ目の「販促サポート」では、DMや折り込み広告、ポスターなどの紙媒体から、メルマガやCGといったデジタル媒体の制作まで幅広く手がけています。さらに、不動産の間取り図や地図、ノベルティ、オープンハウスグッズなど、営業現場で使われるツールの作成業務も担っています。
2つ目の「業務サポート」では、ツール開発やデータ入力業務などを受託することで、グループ各社の生産性向上や業務効率化に貢献しています。
3つ目の「人材サービス」では、東急リバブルや東急不動産を中心に、グループ内外の企業へスタッフの派遣を行っています。
そして、当社のもう一つの重要な役割が、東急リバブルの特例子会社として、障がいを持つ方の雇用促進と活躍支援を推進することです。かつて、障がいを持つ社員は東急リバブルで直接採用し、それぞれの部署に配属・勤務していました。しかし専門的な支援のない中で、担当業務の習熟・拡大を図っていく難しさや、コミュニケーションおよび指導に関するノウハウ・経験の不足といった課題が存在していました。
そこで、2021年に東急リバブルスタッフが特例子会社の認定を受けることを目指し、当社へ転籍していただく形をとりました。
その結果、より安心して働きやすい環境が生まれ、障がいを持つ「チャレンジド社員」の皆さんが一体感を持って意欲的に業務に取り組めるようになっています。現在は、彼らの活躍の場も業務のボリュームも、着実に拡大しています。
●障がいを持つ方々はどのような業務で活躍していますか?
2026年6月1日時点で、114名のチャレンジド社員が在籍しています。内訳としては、発達障害や統合失調症など精神系の障がいをお持ちの方が95名、身体に障がいをお持ちの方が10名、そのほか視覚や聴覚に障がいのある方などが、それぞれの強みを活かして働いています。
現在、当社では業務内容によって「チャレンジスタッフ」「アトリエスタッフ」「サテライトスタッフ」の3チームに分類し、障がい特性に合わせた活躍の場を展開しています。
まず、オフィスに出勤できてパソコンを使った業務が可能な方は「チャレンジスタッフ」として、主に東急リバブルの本社部門から委託された事務サポート業務を担当しています。具体的には、各種証明書の発行や経費精算のチェック、契約書等の書類のPDF化、システム開発などに加え、本社ビル内のコーヒーマシンの点検・保守などに携わっており、年間で200種類以上、月に15~20件もの新規業務を受注し、多様な業務を担っています。業務内容によっては、東急リバブルの各拠点に直接勤務している社員もいます。
次にあげる「アトリエスタッフ」は、通勤が可能で、パソコンよりも手作業を得意とする方々です。彼らは、東急リバブルの成約者様へお贈りするアレンジメントフラワー(生花)やハーバリウム、プリザーブドボックスなどの製作・発送を行っています。
「サテライトスタッフ」は、重度身体障害などのため通勤が困難であり、完全在宅で仕事をされる方々です。
●障がいを持つ方の募集・採用、そして入社後のサポートはどのように行われているのでしょうか?
和智:
私たちが障がいのある方を採用する際は、当社の環境を深く理解してくださっている「就労支援機関」にお声がけすることが多いです。これは採用のミスマッチを防ぐためです。当社の業務内容や働き方を事前にしっかり把握したうえで、「ここで働きたい」と真に希望してくださる方に来ていただくことが、お互いにとって最も良い選択だと考えています。
会社説明会を経て当社に興味を持ってくださった方には、まず3日間の「トライアル実習」に参加していただいています。実際に通勤して、職場の雰囲気や仕事内容をご自身で確認したうえで、選考に進むかどうかを決めていただくステップです。
実は、このトライアル実習は、準備から当日の運営まで障がいを持つ「チャレンジド社員」のみで担当しています。入社を希望される方は、イキイキと働く先輩たちの姿を間近で見ることで、「自分もこんなふうに働けるんだ」「こんなことまで挑戦できるんだ」と、自身の具体的な将来像を描くことができます。実際に入社した社員からも、「質問や相談がしやすい環境だと事前に分かった」「ここなら安心して働けそうだと思った」という声がよく聞かれます。
また、就労支援機関の皆さまには、入社後の「定着サポート」でも大きな協力をいただいています。例えば、定期的な面談のほか、月に一度は「本人・会社・支援機関」の3者でコミュニケーションの場を設けています。障がいをお持ちの方は、福祉サービスとして支援機関のサポートを3年間受けられるため、当社のチャレンジド社員のほとんどがこの3年間の手厚い定着支援を受けています。
ご家族でもなく、会社でもない「第三者の相談窓口」の存在は、チャンジド社員にとって非常に大きな支えです。プライベートな悩みが体調に影響することもありますが、そうした会社としては踏み込みにくい部分を支援機関にケアしていただける体制は、とても心強いと感じています。私たちとしても、一人ひとりに長く安心して働いていただきたいと考えています。だからこそ、支援機関と二人三脚で徹底したサポートを行っています。
その結果、入社後のミスマッチによる早期離職をほとんど出さない、極めて高い定着率を実現しています。
●障がいを持つ方の雇用形態や、働き方のステップについて教えていただけますか?
関根:
入社時は、まず全員が「サポートスタッフ(アルバイト)」としての採用になります。時給制で、勤務時間は9時30分から17時の間で設定しています。まだ働くことに自信が持てない方や不安がある方は、短い勤務時間からスタートしたり、週4日勤務にしたりと、無理のないペースで仕事を始めています。
入社後、仕事に慣れて自信がついてきたら、契約社員や正社員への登用を目指して段階的に勤務時間を延ばしていく方もいます。一方で、ご自身の心身のコンディションを第一に考え、「フルタイムは難しいからサポートスタッフのままでいたい」と、現在の働き方を維持される方も少なくありません。どのように勤務するかについては、就労支援機関の担当者や医師などにも相談しながら、最終的には本人が決定しています。
会社として「こうしてほしい」「この役職を目指してほしい」と一方的に要望することはありません。
2026年6月1日現在、契約社員が56名、アルバイトが58名在籍しており、皆さんご自身に合った働き方を選び、イキイキと活躍されています。
●東急リバブルスタッフでは、障がいを持つ方以外にも、独自の「完全在宅テレワーク」で活躍されている多くの社員がいらっしゃるそうですね。
関根:
当社では、ご家族の転勤、育児や介護といったライフステージの変化により、東急リバブルを円満退職された方々を中心に、主にテレワークという形で再就職していただき、多数の方々が活躍しています。
過去のニュースリリース記事:東急リバブルの働き方改革 在宅勤務(テレワーク)を前提とした新たな働き方を推進 ~居住地によって制限を受けない革新的な働き方を導入しています~
現在、約120名の社員が居住地の制限を受けることなく、書類作成やデータ入力・集計など、それぞれの経験を活かして幅広い業務に従事しています。東急リバブルとしても、帳票などの社内システムや社内ルール、組織、そして不動産用語などをあらかじめ理解している方々が、即戦力として力を発揮してくれることは非常に心強く、ありがたいことです。
日本全国どこからでも、たとえ海外にいても働くことができるよう、パソコン等の機材貸し出しも含めた柔軟な環境を整えています。私たちは既存の枠にとらわれず、就労意欲の高い方々に対して、ライフスタイルや価値観に合わせた多様な就業機会を創出したいと考えています。持てる能力を最大限に発揮できる環境づくりを、今後も東急リバブルと協力しながら推進していきます。
続く【後編】では、数々の葛藤を乗り越え、それぞれの持ち場で自分らしく、イキイキと活躍する社員たちのリアルな声と、これからの挑戦についてご紹介します。
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■東急リバブル株式会社
「売買仲介」「賃貸仲介」「不動産ソリューション」「不動産開発・販売」「新築販売受託」「資産コンサルティング」の6つの事業を基軸に、お客様の様々なニーズにお応えする「総合不動産流通企業」です。
お客様の大切な資産を安心して託していただくために、当社ならではのサービスや事業を創出し、皆様に信頼される企業を目指しています。
・HP:https://www.livable.co.jp/corp
・会社案内デジタル版:https://www.livable.co.jp/static/corp/tokyu_livable/
・CMギャラリー:https://www.livable.co.jp/cm/
■東急リバブルスタッフ株式会社
「販促支援業」「業務受託業」「人材派遣業」「チャレンジド事業」の4つの事業を展開しています。不動産ビジネスを支える広範なサービス領域において、「人材」と「提案力」で新たな価値を提供し、社会とともに持続的な成長を目指しています。また、多様化するニーズに対し、最適なスキルを持つ社員一人ひとりがチームとなってお客様に寄り添い、多角的な課題解決に共に取り組んでまいります。
・HP:https://www.livable-staff.co.jp/
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