北中米3か国で開催のFIFAワールドカップ2026はラウンド16に突入。8強へ生き残りをかけ、激しい戦いを繰り広げている。
今大会もさまざまなユニフォームがサッカーの祭典を彩るが、ユニフォームを手がけるサプライヤーの顔ぶれを見ると、最近のW杯では見かけなくなったブランドの存在が浮かび上がってくる。
ここでは、そんな3つの名門スポーツブランドをご紹介しよう。
le coq sportif(ルコックスポルティフ)
セネガル代表 le coq sportif 2002 ホーム ユニフォーム (C)Getty Images
かつて名古屋グランパスやガンバ大阪を担当したle coq sportif。1882年に創業したフランスの名門だが、業績不振から2024年に法的再生手続きを申請し、現在はブランドを存続させながら経営再建中だ。
初のワールドカップ参加はフランスを担当した1966年イングランド大会だったが、W杯においては自国フランスよりもアルゼンチン、イタリア、スペインのユニフォームが有名。とりわけアルゼンチンは、ディエゴ・マラドーナが「神の手」と「5人抜き」を決めた時代である。
現時点で最後のW杯参加は、セネガルを担当した2002年の日韓大会。
Lotto(ロット)
オランダ代表 1994 Lotto アウェイ ユニフォーム (C)Getty Images
1973年にイタリアで誕生したLotto。日本ではユニフォームやスパイクなどサッカーのイメージが強いが、ブランドとしての原点はテニスシューズだったという。
ワールドカップは90年代に、コスタリカ、オランダ、スイス、モロッコ、クロアチアなど担当して存在感を発揮。また、2006年ドイツ大会では、セルビア・モンテネグロとウクライナを担当した。
クロアチア代表 1998 Lotto ホーム ユニフォーム (C)Getty Images
時代ごとに特徴的なデザインを提供しているが、なかでも98年フランス大会で日本代表と対戦したクロアチアの市松模様は、日本のサッカーファンにとって敗戦という苦い記憶が残るユニフォームだ。
コスタリカのサプライヤーとして8年ぶりに参加した2014年のブラジル大会が、現時点で最後のW杯参加となっている。
Diadora(ディアドラ)
イタリア代表 1994 Diadora ホーム ユニフォーム (C)Getty Images
1948年に創業したイタリアの名門Diadora。
ワールドカップにはイタリアのサプライヤーとして1986年メキシコ大会で初めて参加。以降も90年イタリア大会、94年アメリカ大会でコンビを組んでいる。
94年大会でのイタリアのユニフォームは、シャツ全体の透かし模様が特徴的。ブラジルとの決勝戦でPKを外し、うつむくロベルト・バッジョの後ろ姿とともに印象に残るこの青いシャツは、ある意味で大会の象徴でもあった。
ベルギー代表 1998 Diadora アウェイ ユニフォーム (C)Getty Images
94年大会ではベルギーとギリシャもパートナーに加わり、イタリアを含めた3チームを担当。現時点での最後のW杯参加は、ベルギーを担当した98年フランス大会となっている。
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なお、90年代のイタリアサッカー連盟は、ユニフォームにブランド名の掲出を認めていなかったため、選手が着用するユニフォームの胸にDiadoraのロゴが入ることはなかった。
筆者:立野敦史(Qoly LFB Vintage)
画像提供:Getty Images
Qoly × LFB Vintageでユニフォームなどを販売する傍らQolyでユニ記事を執筆。ヘヴィメタルから歌謡曲までジャンルレスな音楽好き。世界一美しいと思うエンブレムはサンマリノ代表の旧デザイン。

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