10代の男子高校生K君が中学生だった頃のエピソードです。中学の軟式野球部でピッチャーを務めていた彼は早くに父親を亡くし、家事や妹の世話をして母親を支える心優しい少年でした。
肩への過度な負担と顧問の指示に悩む家族思いの野球少年
現在高校生のK君が中学生だった頃のエピソードです。当時から野球のセンスが抜群だった彼は、軟式野球部でピッチャーを任されていました。K君は早くに父親を亡くしており、帰りの遅い母親に代わって夕飯の準備や小学生の妹の世話をするなど、日常生活でもとても素直で心優しい少年でした。家事の手伝いがあるため部活に長く参加できず、練習時間が限られる中で、彼は試合で投げたい一心から無理をして投球を続けていたのです。さらに彼を苦しめていたのが、部活の顧問の方針でした。K君が投げれば相手チームは打てないため、練習不足で肩が十分にできていない状態にもかかわらず、顧問は彼に登板を強いていました。また、小学生の時にはなかった変化球が中学で投げられるようになると、相手が打てないからという理由だけで、目先の勝利を優先する顧問は肩に負担のかかる変化球を多用させていたのです。K君の肩は徐々に限界へと近づいていきました。
強豪校監督との出会いとストレートで切り拓いたエースへの道
肩を酷使する状況を心配した私は交流のあった強豪校の野球部監督に相談を持ちかけ、K君の投球を実際に見てもらう機会を作りました。すると監督は「抜群のストレートを持っている!今は変化球に頼らず、ストレートだけを磨くべきだ」と彼の並外れた才能を絶賛したのです。しかし、試合に出たいK君は部活の顧問に逆らうことができず、どうすべきか深く悩んでいました。そこで監督は、彼に思いがけない提案をしてくれました。
体験者:10代・男性、回答時期 2026年8月
※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Qolyコラムニスト:おかもとたかひで
鍼灸師の国家資格を保有し、スポーツにおける故障の治療を中心に活動している。特に高校生の部活動でのケガからプレー復帰までの道のりや、ケガ予防を含めたコンディショニング指導に注力しており、過去にはオリンピック選手の治療に携わった経験も持つ。また、自身も千葉ロッテマリーンズの試合観戦に頻繁に足を運んでおり、球場での熱気や、ファンと選手の間で生まれるリアルなエピソードを交えたコラム執筆も行っている。

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