トッテナムを率いるデ・ゼルビ監督 photo/Getty Images
開幕直後から選手たちのコンディションに懸念
トッテナムが、2026年夏の過密なスケジュールによる“ツケ”を払わされている。英紙『The Guardian』は、W杯を戦った選手たちに加え、ニュージーランドとオーストラリアへのプレシーズン遠征が、チームのフィジカルコンディションに影響を与えていると指摘した。
ロベルト・デ・ゼルビ監督は、23日のブレントフォード戦で0-3と敗れた後、ヤン・パウル・ファン・ヘッケ、マルコス・セネシ、サンドロ・トナーリらを名指しで挙げ、フィジカル面で十分な状態に達していないことを明かした。
ファン・ヘッケの場合、6月18日にブライトンから5200万ポンドで加入。そのわずか12日後にはオランダ代表としてW杯を戦い、モロッコとのPK戦に敗れて大会を終えた。そして7月23日にはトッテナムのプレシーズンツアーに合流。本人も「本当に短い休みだった」と振り返っている。
さらにチームはニュージーランド、オーストラリアを回り、約25~26時間の長時間フライトを経験。デ・ゼルビ監督は「3日おきに試合をした。試合の翌日は、適切な状態でトレーニングできなかった」と、この遠征に不満を示していた。
アルゼンチン代表としてW杯決勝を戦ったセネシは、遠征には参加せず、8月15日のホッフェンハイム戦でトッテナムでの初出場を果たしたばかり。ブレントフォード戦ではファン・ヘッケとセンターバックを組んだが、デ・ゼルビ監督は両者のコンディションに問題があると判断した。
そして意外にも名前を挙げられたのがトナーリだ。イタリアはW杯出場を逃していたため、トナーリは大会による負担を受けていない。
トナーリは26日のカラバオカップ、チャールトン戦ではメンバー外となった。デ・ゼルビ監督は前日にセネシとともに集中的なトレーニングを行わせたと説明し、「サンドロはフィジカル面でもっと良く感じられるように取り組む必要がある」とコメント。29日のニューカッスル戦では先発すると明言している。
デ・ゼルビにとっては、W杯の余韻が残る夏に海外遠征まで組まれたことが、望んでいた準備とは正反対だった。戦術練習とチーム作りに時間を使いたかった指揮官にとって、長距離移動と連戦は大きな負担となった。
チャールトンとのカラバオカップでは5-1と勝利したものの、序盤30分は低調な内容だった。今度のニューカッスル戦では、開幕直後から続く“夏のツケ”を抱えたトッテナムが、本当の意味でどこまでコンディションを上げられているのかが試される。

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