グミ市場、急成長から安定成長へ 「商品数増え新規性だけでは継続購入につながりにくい」 カンロ村田哲也社長が考える次の一手
7月31日、決算説明会に臨んだ村田哲也社長CEO(右)と佐藤光記取締役常務執行役員CFO
 カンロは、グミ市場の成長が緩やかになる中、2030年に1500億円へ市場拡大するとの見立てを崩さず、次の一手を繰り出す。

 インテージSRI+によると、グミ市場は2025年に前年比14%増の1297億円、今年1-6月には2.8%増の683億円と推定され伸長ペースは弱まった。


 7月31日、上期(12月期)決算説明会に臨んだ村田哲也社長CEOは「グミ市場は次なる成長、急成長から安定成長という状況にある。棚が広がり商品数の増加によって新規性だけでは継続購入につながりにくい市場環境になっている」との見方を示す。

グミ市場、急成長から安定成長へ 「商品数増え新規性だけでは継...の画像はこちら >>
7月31日、決算説明会に臨んだ村田哲也社長CEO(右)と佐藤光記取締役常務執行役員CFO 「ピュレグミ」「カンデミーナグミ」「マロッシュ」の主力3ブランドは上期、生産能力が上限に近づき、商品数増加の市場動向の煽りを受ける中、一部商品で思うように供給できず足踏みした。

 一方、第4のグミブランドと位置付ける「カンロ ザ・ストロング」や新商品などが好調に推移したことで主力3ブランドの落ち込みをカバー。上期市場シェアは前年同期比0.4ポイント増の15.1%となった。

 今後の市場動向については「グミ市場は購入頻度と購入個数がともに増えており確実にユーザーが定着して引き続き食べていただける環境にある。20%増や10%後半の伸びだったところが一桁成長になったということで安定成長という言い方をさせていただいたが、安定成長に入っても2030年に市場規模は1500億円に確実に到達すると予測している」との見方を示す。

 競争激化も予想される中、カンロとしては「単に目新しい商品を出すのではなく、商品の提供価値を磨き、生活者のニーズも的確に捉えた商品を生み出すことが重要であり、当社がその牽引役になると考えている」という。

 既存ブランドでは、ブランド基軸で顧客起点と提供価値の差別化により市場を牽引していく。

 「ピュレグミ」では、大人の女性向けにグミの中にジュレを入れた「ピュレグミプレミアム」や親子向けの「ピュレリング」のほか、チャネル限定で展開している「ピュレスライス」、ヘルスケアに寄せた「ピュレサプリ」といったチャレンジを、市場動向を踏まえながら今後も展開していく。

 「ご褒美・スイッチ(気分転換)・リラックス・ヘルスケアといった提供価値を『ピュレグミ』あるいはそれ以外のブランドでも付加していき、ブランド力がよりついてくれば、さらなる高価値化という形にも持っていけると考えている」と力を込める。

 「カンデミーナグミ」「マロッシュ」「カンロ ザ・ストロング」は、独自の食感訴求や提供価値の差別化によりブランドの地位を確立していく。


 2027年7月の朝日工場(長野県)の新グミラインの稼働により、市場拡大につながる新ブランドの育成にも意欲をのぞかせる。

 昨年10月に新グミラインの工事に着工し、現在、外壁を工事中。完成後の生産能力は約50%増強予定。自動倉庫も新設され、設備投資額は新グミラインと自動倉庫あわせて約130億円にのぼる。

ソース
編集部おすすめ