「うどん・そばを中心とした和風麺の会社から、ラーメン・焼そば・まぜ麺・パスタなど多様な麺料理を提供する『おうち麺』の会社へ、さらには麺食を支える企業に進化していきたい」と話すのはシマダヤの岡田賢二社長執行役員。

 このほど秋冬に向けた家庭用チルド麺・冷凍麺および業務用冷凍麺の新商品発表会を開催。
その席上、経営方針として「お客様が家庭で麺を食べたいと思ったあらゆる場面で『常にシマダヤの麺がある』、そんな存在になることを目指す」との強い決意を述べた。

 足元の環境について「食品業界はいま大きな転換点を迎えている。人口減少、人手不足、原材料・資材の高騰、物流費の上昇、さらにはAIやデジタル技術の進展も影響。これらは一時的ではなく、日本の食品産業そのものを変えていく構造的なもの」とした上で、「とはいえお客様が食品に求める本質は今も昔も変わらない。それは当社が大切にする品質とブランドにつながっている。環境変化をネガティブに捉えずに、むしろ新しい価値を生み出すチャンスにしたい」と説明した。

 その中で「最近は“時間価値”が一段とクローズアップされている」と指摘し、「『調理の手間を減らしたい』『家族との時間を増やしたい』『無理なく健康的な食生活を送りたい』などの価値観が年々広がっている。シマダヤは単に麺を販売する会社ではなく、食卓の時間を作る会社、すなわち『おうち麺』の会社でありたいと思っている」との考えを示した。

 一方、同社は「流水麺」「健美麺」「太鼓判」などで和風麺を主力に展開。中華麺も「鉄板麺」「もち打ち」「本生」「時計台」などの有力ブランドを擁するが、現状は和風麺の構成比が高い。

 今秋は生活者の麺料理に対する多様なニーズに応える一環で、生中華カテゴリーを拡充する。

 家庭用チルド麺は「本生」ラーメン(3食入)のブランドコンセプトを“わが家の一杯”に変更し、新商品で「つけ麺 魚介豚骨醤油味」「まぜそば 鶏ガラ醤油味」を発売。
「時計台」ブランド(2食入)は既存品の改良にあわせ、海老の香りがきいた「海老しおらーめん」を追加する。

 ただし「単純にラーメンの販売を増やすことだけが目的ではない」との考えを強調。

 「われわれの長期ビジョンは麺食を通して価値創造を実現し、お客様を笑顔にする会社になることだ。麺料理が登場するあらゆる食シーンでお客様に感動していただけるおいしさ、便利さなどを提供していきたい。その積み重ねがチルド麺や冷凍麺の売場を活性化し、取引先さま、当社の成長にもつながると信じている。価値創造型の企業へ進化していく」と展望した。

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