活性化する炭酸飲料 「ギルティ炭酸NOPE」と「green cola」が市場を賑わし「コカ・コーラ」は成長トレンド加速
炭酸飲料市場*ノンアルコール飲料除く 出典:インテージSRI+
 「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」(サントリービバレッジ&フード)や「green cola(グリーンコーラ)」(アサヒ飲料)の新商品による話題化の後押しもあり、今年に入り炭酸水を含む炭酸飲料市場が活性化している。

 インテージSRI+によると1-6月のノンアルコール飲料を除く炭酸飲料の販売金額は前年同期比3.9%増の1787億円となった。


 内訳は、最大ボリュームのコーラが4.2%増の588億円、透明炭酸が7.6%減の279億円、果汁炭酸が7.8減の250億円、無果汁炭酸が45.1%増の255億円、その他炭酸が0.8%増の138億円、炭酸水が2.8%増の277億円。

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炭酸飲料市場*ノンアルコール飲料除く 出典:インテージSRI+ インテージ市場アナリストの木地利光氏は「無果汁炭酸は1-6月、背徳感を訴求する新商品が寄与して大きく伸長した。その他炭酸もジンジャエールや紅茶炭酸などの好調で25年に前年比12.8%増を記録するなどフレーバーごとの味わいや気分転換など感情面での訴求が功を奏していると考えられる」との見方を示す。

 1-6月に無果汁炭酸を牽引したのは サントリービバレッジ&フードの「NOPE」。3月24日に発売開始し、発売1週間で出荷本数2000万本を突破し、発売50日で5500万本を突破した。いずれもサントリー炭酸飲料で令和史上最速の記録となった。

活性化する炭酸飲料 「ギルティ炭酸NOPE」と「green cola」が市場を賑わし「コカ・コーラ」は成長トレンド加速
売場に並ぶサントリーベバレッジ&フードの「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」
売場に並ぶサントリーベバレッジ&フードの「ギルティ炭酸 NOPE(ノープ)」 同社は好調要因に、商品設計からCM、店頭まで一貫したブランドの世界観の伝達、炭酸飲料売場では類例がない「ブラック&マゼンタ」のパッケージカラーと背徳的な味わいを瞬時に伝えるブランドアイコン、クセになる味わいなどを挙げる。

 同社調べによると、顧客構造は、炭酸飲料全体と比較して男性の構成比が高いことが明らかになった。

 特に10-30代の若年男性が高く、ボリューム層の40代以上も炭酸飲料全体を上回った。年齢が上がるにつれヘビーユーザーが増えていることも浮き彫りになった。

 時間帯別購入数ではお昼の時間帯と夕方に購入の山があることが判明。
 2つの購入の山の背景には、午後へのエネルギー補給や気分転換、映画やゲーム、ダラダラ時間などストレス溶解シーン、残業前の気付けなどを挙げる。


 「NOPE」の好調により、有糖の炭酸飲料で近年みられなかった話題化にも成功。

 有糖の炭酸飲料カテゴリは、ニュースの少なさなどから若年層を中心にユーザー離れが進んでいる。

 SBFジャパンブランドマーケティング本部の大槻拓海氏は「炭酸飲料は特にロングセラーブランドが非常に多いカテゴリで、市場としてのニュースや新しい価値の投入がカテゴリ全体で少し遅れている。昔からご愛顧いただいている方はしっかり残っていただけている一方で、10代や20代のお客様が入りづらい」との見方を示し、このような状況に「NOPE」が風穴を開けた。

活性化する炭酸飲料 「ギルティ炭酸NOPE」と「green cola」が市場を賑わし「コカ・コーラ」は成長トレンド加速
アサヒ飲料の「green cola(グリーンコーラ)」
アサヒ飲料の「green cola(グリーンコーラ)」 「NOPE」が背徳ニーズを獲得しているのに対し、アサヒ飲料は、コーラ飲料「green cola」で健康にも配慮したNOギルティ炭酸飲料に挑む。

 5月12日、1都3県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)のコンビニ限定で販売し8月4日から全国で販売開始したところ、全国販売開始から3日で5 月からの1都3県コンビニ限定販売分含めて1440 万本(60万ケース)を突破した。

 「green cola」は、植物由来の素材であるステビアとコーヒー豆由来のカフェインを使用し砂糖不使用・カロリーゼロのコーラ飲料。2012年にギリシャで誕生し現在52の国や地域で展開し、日本での展開にあたっては、おいしさと砂糖不使用の両立といった物性面に加えて、同ブランドの背景にある考え方や価値観に着目した。

 その考え方や価値観とは、名だたるコーラ飲料の競合ブランドが市場を席捲する中、自然由来素材など使った「green cola」をあえて選択するといった動きとなる。

 本国や他の展開国では、名だたる競合ブランドを「NO」と選択しないZ世代(20代)に受け入れられているという。

 このような動きを踏まえ、砂糖不使用やカロリーゼロであることを「NO is Smart」というメッセージを通じて訴求している。

 8月4日からの全国発売に向けて、7月4日、取材に応じた近藤佳代子社長は「初速も相当上がっており、『green cola』で徹底的に攻勢をかけていく」と意欲をのぞかせる。


活性化する炭酸飲料 「ギルティ炭酸NOPE」と「green cola」が市場を賑わし「コカ・コーラ」は成長トレンド加速
売場に並ぶコカ・コーラシステムの「コカ・コーラ」ブランド
売場に並ぶコカ・コーラシステムの「コカ・コーラ」ブランド コーラ市場は、コカ・コーラシステムの「コカ・コーラ」が成長を牽引。「コカ・コーラ」では2月から7月にかけて、「コカ・コーラ」FIFA ワールドカップ限定デザインパッケージの期間限定発売など、「コカ・コーラ」ならではの資産を活用したインパクトのあるキャンペーンと売場づくりを徹底。

 これにより「コカ・コーラ」は前年の成長トレンドを加速し、コカ・コーラボトラーズジャパン第1四半期(1~6月)の炭酸カテゴリの販売数量は「コカ・コーラ」が牽引役となり前年同期比8%増を記録した。

活性化する炭酸飲料 「ギルティ炭酸NOPE」と「green cola」が市場を賑わし「コカ・コーラ」は成長トレンド加速
売場に並ぶ大塚食品の「マッチ」ブランド
売場に並ぶ大塚食品の「マッチ」ブランド 長年にわたる高校生共感・体感施策が結実したことに加えて、唯一無二の中味設計で近年好調に推移しているのは大塚食品のビタミン炭酸飲料「マッチ」。1-5月の同社出荷ベースで市場の伸びを大きく上回る8.5%増を記録した。

 好調要因について、6月10日、取材に応じた堀内雄大製品部飲料チームマッチ担当PMは、長年にわたる高校生共感・体感施策が結実したことに加えて、唯一無二の中味設計を挙げる。
 中味は、1日分のビタミンやゴクゴク飲みやすい微炭酸、ほどよい甘さとすっきりとした後味による形容しがたい独自フレーバーが特徴。

 加えて、、30年間、高校生に寄り添うという将来の成長を見据えた施策を継続して実施してきたことも好調要因に挙げる。

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売場に並ぶポッカサッポロフード&ビバレッジの「北海道富良野ホップ炭酸水」
売場に並ぶポッカサッポロフード&ビバレッジの「北海道富良野ホップ炭酸水」 炭酸水では、ポッカサッポロフード&ビバレッジの「北海道富良野ホップ炭酸水」がじわり存在感を高めている。2025年の販売金額は前年比62%増、26年1ー6月販売金額も前年同期比20%増を記録した。

 同商品は、サッポロビールが開発したホップ「フラノビューティ」のエキスを使用した無糖の炭酸水。ホップの香りやほろ苦い味わいという独自価値が人気を博している。

 昨年はトライアル率が前年比43.7%増、リピート率が前年比143.5%増と間口も奥行も拡大した。販路の半数近くがECと、ケース単位で購入するリピーターが多い。

 好調の背景には、アルコール代替としての浸透がある。
 SNS上ではユーザーから自発的に「ビールの代わりに飲んでいる」といった声が広がり、同社でも調査を行ったところ、クラフトビールなどホップの香りをより楽しめる飲料を好む消費者は「北海道富良野ホップ炭酸水」への好意度が高かったという。

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