自国開催のFIFAワールドカップ2026でベスト16進出を果たしたアメリカ。ラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦にてFWフォラリン・バログンがオンフィールドレビューを経て一発退場し、自動的に1試合出場停止となったものの、FIFAは処分について1年間の執行猶予とすることを発表。ここまで3ゴールを挙げているエースストライカーは一転してベルギーとのラウンド16に出場することが可能となった。
FIFAの異例の裁定に対し、当然ながら対戦相手のベルギーは猛反発。サッカー連盟(KBVB)は「参加するすべてのチームの正当な権利を保護し、FIFAワールドカップや将来の大会におけるフェアプレーの基本原則を守るため、ベルギーサッカー協会はあらゆる可能性ある選択肢を検討している」と発表し、リュディ・ガルシア監督も「KBVBは単に自国やその代表チームを守ろうとしているのではない。サッカーという競技そのもの、つまりその誠実さや倫理を守ろうとしているんだ」と苦言を呈している。
一方、アメリカを率いるポチェッティーノ監督は「このスポーツを心から愛し、倫理や誠実さを重んじる人々は皆、この決定を歓迎すべきだと思う」とコメント。「我々はボスニア・ヘルツェゴビナ戦において、完全に不当な判定のせいで30分間を10人で戦うという十分すぎるほどの罰を受けた。99.9%の人が、あのレッドカードは不当だったという意見に同意しているはずだ」と言葉を続け、そもそもバログンのファウルがレッドカードには値しないとの見解を示した。
その上で、「なぜ驚くのか理解できない。過去にもあったことだし、我々だけに起きた特別な出来事というわけではない」と、FIFAの裁定への支持を強調している。
FIFA Disciplinary Code(FDC/FIFA規律規定)の第27条に基づき、今回の決定を下したFIFA。
なお、今回の決定に際してはホワイトハウスがFIFAに直接連絡し、ジャンニ・インファンティーノ会長に対してバログンのレッドーカードの検証を要請したとの報道もなされている。アメリカのドナルド・トランプ大統領はSNSを通じて「FIFAが正しいことをし、大きな不当行為を覆してくれたことに感謝している!」とコメント。一方、FIFA関係者はホワイトハウスが意思決定に影響を与えた可能性を否定している。

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