◆プロボクシング▽スーパーバンタム級(53・9キロ以下)8回戦 〇秋次克真(5回TKO)ヘルラン・ゴメス●(20日、東京・両国国技館)

 米国を拠点にする逆輸入ボクサーでWBO世界バンタム級10位・秋次克真が、ヘルラン・ゴメス(フィリピン)とのノンタイトル8回戦で、5回2分33秒TKO勝ちし、再起に成功した。秋次の戦績は15勝(5KO)1敗。

 3か月ぶりの実戦となった秋次はサウスポースタイルから繰り出す上下のパンチで序盤からリズムを作った。ゴメスの強振には俊敏なステップで再三かわすテクニックも披露した

 主導権を握った5回、始まって早々に右目上を偶然のバッティングで切り、激しく流血した。これで闘志の火が着いたのか。強烈な左ストレートで相手を大きく後退させると、さらに連打を浴びせた。ゴメスのダメージが深いと判断したレフェリーが試合をストップ。TKO勝ちが決まると、秋次は表情を崩した。リング上のインタビューで「不安でした。試合を止めるのが早いとは思ったけど、勝ててホッとしている」と喜びを口にした。

 和歌山県出身の秋次は高校中退後の17歳で渡米し、2018年12月にプロデビュー。ロサンゼルスを拠点にしながら14連勝を飾り、凱旋した今年4月に初めて日本のリングに立ったが、まさかの判定負けを喫し、プロ初黒星を味わった。母国での2度目の戦いに向け、約1か月前にシャディード・スルキ・トレーナーと新たに契約。コーチ変更の“突貫工事”で試合に臨んだが、「今までで一番うれしい勝利です。

父さんと母さんの目の前で勝って、自分に『よくやった』と言いたい」と実感を込めた。

 目標は世界タイトルだ。主戦場のバンタム級で日本人選手も多く存在する中、「いつでもどこでも誰とでも受けます。今まで日本人選手とやったことがない。自分がどの位置にいるのかが知れるので、日本人選手とやってみたい」と気分を新たにした。

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