7人組ガールズグループ・HANAのインタビュー連載企画第4弾は、YURIが登場する。「カリスマ」と評される唯一無二のオーラを武器に、見る人を引き込む歌とダンスが魅力。

小学生時代から憧れ続けたアーティストの夢をつかみ、自身の表情にも変化が生まれている。活動を通じて嬉しかったことやデビュー後に葛藤したこと、ファンに伝えたいメッセージなどを赤裸々に語った。

 パフォーマンス中の大人っぽい印象から一転、ステージを離れると、笑い声が絶えず親しみやすさを感じさせる。

 質問に対して「言ったことのないことを言いたい」と初出しエピソードをひねり出そうとするなど、YURIはサービス精神も旺盛。デビュー前は内向的でおとなしかったというが「今は自分でもうるさいなと。素の自分を出せていると思います」と満面の笑みでサムアップした。

 オーディション「No No Girls」内でプロデューサーのちゃんみなから「表情が一定」と指摘されたこともあったが、特に意識していることはないという。「環境と周りの人がくれる言葉で知らないうちに出るようになりました」。HANAでの充実した時間が、顔つきを自然と明るくさせている。

 デビューから1年3か月。昨年、NHK紅白歌合戦に初出場し、今年6月に行われた国内最大級の音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」(MAJ)では最優秀ニュー・アーティスト賞に輝いた。

 「夢だったことをどんどんかなえさせていただきました」。

ゆっくりと丁寧な語り口に感謝がにじんだ。

 ファンから寄せられる言葉は、多忙な日々を送る上での大きな励みになる。「『YURIを見て頑張れている。私の人生もこれからもっと熱くなると思う』って言葉をもらえたことが嬉しくて。『すごいね』とかも、もちろん嬉しいけど、『私ももっと頑張る』みたいな言葉は嬉しいですね」。誰かの生きる活力になっていることが、代え難い喜びになっている。

 小学生の頃からアーティストになることが夢だった。「かわいい衣装を着て、メイクもしてもらって、歌って踊るアーティストに憧れていました」。でも、周囲に話すことはなかった。

 「ちょっと恥ずかしくて言えなかったんです」

 しばらくの間、心の奥底にしまい込んだが、大人に近づくにつれて思いが再燃した。「進路を決める時期に(アンケートの)紙に何も書けずで、先生と話す時も『どうする?』『分からないです』っていうのをずっと繰り返していたんですけど、自分の好きなことを考えた時に歌とダンスだなと。そのタイミングでNo No Girlsが始まって『これや!』って」。

一念発起し、人生初のオーディションに臨んだ。

 当時で既に9年のダンス歴があったが、通っていたのは地元の一般的なダンススクール。「趣味って感じで、本気で夢を目指してという感じではありませんでした」。自信は全くなかったが、解き放つ唯一無二のオーラに、ちゃんみなからカリスマ性を見いだされてデビューをつかんだ。

 最初はグループでの立ち位置に悩んだ。学生時代の部活動で副部長を務めていた経験から、HANAでも一歩引いたところからメンバーを眺めがちに。積極性に欠けてしまっているのでは、と葛藤したという。

 それでも、メンバーに打ち明けると温かい答えが返ってきた。「『俯瞰(ふかん)で見る人がいないとグループはダメだよ』、『YURIがパッと言った言葉で決まることも今まであったからすごく助かってる』と言ってもらった時に、これで良いんだなと」。晴れやかな顔で「メンバーに感謝しております」と再びサムアップした。

 頼れる6人とともに、現在は初ツアーとして全国20か所のホールを巡る。自身がHANAでありのままでいられるように、客席のファンにも「素直な感情を思いっきり出してほしい」と望む。

「泣いてる方も嬉しいし、騒いでる方も嬉しいし、素直に楽しんでる姿を見られるのが嬉しいです」

 音楽を通じて届けたいメッセージは、自らを肯定することの大切さ。「自分の好きなものに対して自信を持ってほしい。服やメイク、ヘアスタイルでも、自分の好きなものこそが美しいという考え方を持ってほしいです」。その言葉はおのずと熱を帯びる。「あとは人と比べないこと。自分のことも周りの人のことも下げないで愛してほしいなというのが伝わったら」

 誰もが自分らしく生きられることを願い、YURIは目の前の歌とダンスに心血を注いでいる。(ペン・松下 大樹)

 ◆YURIから見たメンバー

 ▼CHIKA「賢いですし、いろいろ経験してきているのでCHIKAが発する意見に助けられてます。ごはんを食べる時とか、意識はしていないけど、いつも隣にいるんですよね。一緒にいて居心地がいいです」

 ▼NAOKO「話し方がおしとやかなので、みんなが慌ただしい時に、NAOKOが一言発するだけでみんなハッとさせられて落ち着きます(笑)。優しい人ですね」

 ▼JISOO「メンバーとの関わり方が上手です。良い意味であんまり干渉しないので感心させられることが多いです。あとはストイックだなと感じます」

 ▼MOMOKA「姉御肌で良い意味でサバサバしてる。

計画的でグループをまとめてくれますし、グループのことを一番見ている気がします」

 ▼KOHARU「すごく努力家で負けず嫌いな人。あとは面白いです。まだ皆さんが知らない面白さを持ってます。知ってほしくないけど知ってほしいです(笑)。まだまだ魅力を隠しています」

 ▼MAHINA「グループの鍵。MAHINAがいなかったら成り立っていない感じがします。たまに別のお仕事でいない時があるけど、急にちょっと静かになる。MAHINAが来たら良い感じでうるさくなるので、バランス感が取れてると思います」

 ◆YURI(ゆり)8月24日生まれ、東京都出身。9歳の時にダンスを始め、24年にSKY―HIと、ちゃんみながタッグを組んだオーディション「No No Girls」に参加。25年4月「HANA」のメンバーとしてデビュー。同12月、NHK紅白歌合戦に初出場。26年6月、MUSIC AWARDS JAPANで最優秀ニュー・アーティスト賞を受賞。

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