現役時代に近鉄、中日などでプレーした金村義明氏が20日放送のMBSラジオ「金村義明のええかげんにせぇ~!」に出演し、広島―阪神戦の死球禍について言及し、阪神・佐藤輝明のプレーを称賛した。「これ伏線があるから。

前川が骨折している。その前には近本が骨折している。これ全部カープのピッチャーやから」と明かした。

 18日の8回1死では広島・ハーンのすっぽ抜けた150キロが阪神・佐藤の胸元を襲い、一触即発のムードとなった。その後、佐藤は三振に倒れてベンチに戻ると、ヘルメットをたたきつけて、怒りをあらわにした。金村氏は「もうちょっと反射神経が悪かったら、絶対にあばら、肋骨を骨折している。あれ、ようよけたよ。もう担架で退場」と離脱の危機だったことを力説した。

 佐藤は翌19日に再びハーンと対戦して8回2死一、三塁の好機で、2点二塁打。塁上では手を何度もたたき、喜びを爆発させた。ヒーローインタビューでは「いろいろありますけどね。勝って黙らせるしかない」と断言。

金村氏は「それがプロやねん。やられたらやり返す。格好良かったねえ!」と褒め上げた。

 この日は佐藤の決勝打の直後に大山がハーンから死球を受け、両軍が本塁付近に入り乱れ、「警告試合」が宣告された。「投手もインコースに投げるのは技術やんか。(元西武・)東尾(修)監督なんて現役の時、インサイドが勝負どころ。シュート投げておこしといて、そこからスライダー投げたり。若いの(選手)に打たれたら頭狙ったり。球遅いからよけられんねん」と投手が制球力を磨く必要性も説いていた。

 ◆藤川タイガースと新井カープの死球禍

 ▽25年4月20日(甲子園) 坂本が8回に岡本から頭部に死球を受けた。藤川監督が一塁ベンチから飛び出し、広島ベンチに向かって「来い」というような挑発的なジェスチャーを行い、あわや乱闘騒ぎとなった。その後、両監督は試合前のメンバー表交換時に目も合わさず、お辞儀もしない試合が続いた。

新井監督は「腹に据えかねるものあった」と発言。

 ▽26年4月26日(甲子園) 8回に高から死球を受けた近本が左手首を骨折。2か月半の離脱を余儀なくされた。藤川監督は「相対的に見てデッドボールがちょっと多い。こちらもグッと我慢しているけど、多い」と不満げ。

 ▽7月17日(マツダ) 7回に島内から死球を受けた前川が右肩甲骨を骨折。藤川監督は「技術の引き上げをしてもらいたい。我慢はしますけど、お互いに熱くなることも出てくるでしょう」と要望。新井監督は「近本くんに続いて2人目なので本当に申し訳ないと思っている」と謝罪。

 ▽18日(マツダ) 8回にハーンの直球が佐藤の胸元を襲い、バットを投げ捨てて左腕をにらみつけた。藤川監督も鬼の形相を浮かべ、一触即発の雰囲気が漂った。藤川監督は「また明日、普通に試合をするだけ」と言いつつも怒気をにじませた。

編集部おすすめ